ヤニス・クセナキス(Iannis Xenakis、 1922 - 2001)作曲による《ルボン/Rebonds》の映像があった。
Xenakis - Rebonds
カッコイイ……。このパーカッションのための音楽《Rebonds (a + b) 》はクセナキスの晩年、1989年に完成された。初めて聴いたのだが、あまり頭でっかちの現代音楽には聴こえない(タイトルの字面から、re-bond ──結び目、絆、紐帯をイメージする)。実にエキサイティングな音楽だ。聴かせる。魅せる。爽快だ。快感だ。
クセナキスの場合、偶然性は作曲者→楽譜の過程のみに存在し、楽譜は確定的である。
(中略)
クセナキスはケージの偶然性について、名指しは避けながらも、明らかにそれとわかる言い方で、物神論者といっている。一方、ケージは「現代物理学の偶然」は「出来事の均等な分配」であり、ケージの偶然は「要素の不均等な分配を前提としている」と語っている。
で、この演奏者本人(多分)の Channel があって、そこにインタビューや演奏風景を収めた投稿があった。
Pedro Carneiro - Excerpts of Psappha, Xenakis
この人、他にもマリンバを叩いたりしていて、なかなかの活躍のようだ。クセナキス作品のCDも出している。
Psappha / Rebonds a & B / Okho (W/Dvd)
- 発売日: 2005/01/11
- メディア: CD