キャサリン・マッキノン
「差別語」あるいは「蔑称」と看做される言葉を目にしたときの〈傷〉の表明は、表明するにあたって、誰か他の人の利害と調整しなければならないのだろうか。そういったことができる人たちに「合わせ」なければならないのだろうか。 私は、その度に、キャサリ…
レオ・ベルサーニが『直腸は墓場か?』で重要視するキャサリン・マッキノンとアンドレア・ドウォーキンらによるセクシュアリティに対する視点 最近の研究が強調してきたところでは、ジョン・ボズウェルがいうように「美の基準がしばしば男性の原型にもとづく…
2005年、デンマークの新聞『ユランズ・ポステン』がイスラム教の預言者ムハンマドを風刺した漫画を掲載した。これに対し、イスラム諸国から激しい抗議が巻き起こった。大規模なデモ、暴力的な騒動、重大な外交問題に発展した。 この風刺画はムハンマドの12の…
西谷修『戦争論』の第一章「世界戦争」を再読した。個人的に多くの示唆を得た──しかし、それは、この論考で、あるいはこの一冊の著書全体で著者が読者に向けて意図して描いたであろうことを受け止めたかどうかとは、無関係である。気になった部分をメモして…
「フェミだの萌えだの」より http://d.hatena.ne.jp/shizuma/20041015#p5 私が「やおい」で問題だと思っていること。それは、書き手や読み手がどれだけ「これはリアルな男性同性愛とは無関係です」と言ったところで、その作品が「男性同性愛の形をとっている…