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久しぶりに長い音楽を聴く時間が取れたので、オリヴィエ・メシアン(Olivier Messiaen、1908 - 1992)の《峡谷から星たちへ》を聴きかえした。演奏は、エサ=ペッカ・サロネン指揮&ロンドン・シンフォニエッタ、ポール・クロスリー(ピアノ)。カップリング…
ヨハン・セバスティアン・バッハの《マタイ受難曲 Matthäus-Passion》BWV244 を聴きたくなった。アメリカの黒人歌手マリアン・アンダーソン(Marian Anderson、1897 -1993)による第39曲 アリア 「憐れみたまえ、わが神よ」。Marian Anderson- Erbarme dich,…
青柳いづみこ著『音楽と文学の対位法』を読んだ。第2章がロベルト・シューマン論であった──”シューマンとホフマンの「クライスレリアーナ」”。それはこんな風に始まる。 1854年2月27日、ローベルト・シューマンがライン河に身を投げる直前に書いた曲は、《主…
『レコード芸術』2009年7月号にノルウェーのピアニスト、レイフ・オーヴェ・アンスネス(Leif Ove Andsnes、b.1970 - )のインタビュー記事が載っていた。とくに、その中で、南アフリカのヴィジュアル・アーティスト、ロビン・ロード(Robin Rhode、b.1976)…
VIOLIN CONCERTOSアーティスト: SHOSTAKOVICH/BARTOK出版社/メーカー: AMBROISIE発売日: 2016/03/02メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る ストラディヴァリウス"Piatti"(1717)を美しく鳴らし、最高に魅力的なセザール・フランクの…
Live at Carnegie Hallアーティスト: Béla Bartók,Johann Sebastian Bach,Leoš Janáček,Ludwig van Beethoven,Robert Schumann,Piotr Anderszewski出版社/メーカー: Virgin Classics発売日: 2009/03/30メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (1件)…
Primakov Plays Chopin Concertosアーティスト: Fryderyk Franciszek Chopin,Paul Mann,Odense Symphony Orchestra,Vassily Primakov出版社/メーカー: Bridge発売日: 2008/11/11メディア: CD購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (1件) を見る先日…
Seasonsアーティスト: Pyotr Il'yich Tchaikovsky,Vassily Primakov出版社/メーカー: Bridge発売日: 2009/02/10メディア: CD購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る ロシア出身のピアニスト、ヴァシリー・プリマコフ(Vladimir Primakov…
Death & the Maiden (Symphonyアーティスト: F. Schubert出版社/メーカー: Naxos発売日: 2009/03/31メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見るフランツ・シューベルトの弦楽四重奏曲第14番ニ短調 D.810 《死と乙女》をアンディー・シュタ…
スペインのピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ/Alicia de Larrocha が9月25日、彼女の生まれ故郷であるバルセロナの病院で亡くなった。86歳だった。 Alicia de Larrocha, Poetic Interpreter of Mozart and Spanish Composers, Dies at 86 - Obituary (O…
イランのテヘラン生まれのピアニスト、ラミン・バーラミ(Ramin Bahrami、1976)によるヨハン・セバスティアン・バッハの《フーガの技法》BWV 1080 を聴いた。Art of the Fugueアーティスト: J.S. Bach,Ramin Bahrami出版社/メーカー: Decca Import発売日: 2…
Guitar Recitalアーティスト:Dylla, Marcin発売日: 2008/08/26メディア: CD ポーランドのギタリスト、マルツィン・ディラ(Marcin Dylla、b.1976)によるギター音楽集。ナクソスのグレイトな企画「期待の新進演奏家リサイタル・シリーズ」(Laureate Series…
フィンランドの指揮者、にして作曲家であるエサ=ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen、b.1958 - )の近作を収録したディスクを聴いた*1。指揮はもちろんサロネン自身、ピアノはイェフィム・ブロンフマン(Yefim Bronfman、b.1958 -)、ロスアンジェルス・…
アレクサンドル・スクリャービン(Alexander Scriabin、1872-1915)の音楽をいくつか連続して聴いていて──例えば《神聖な詩》や《法悦の詩》、《プロメテウス》などをまとめて聴いていて、そのため神秘体験を得た……わけではまったくなく、非常に明晰に書かれ…
Twitter で、ヴィラ=ロボスのピアノ協奏曲第5番から話が進んで…(中略)…あの日曜洋画劇場のエンディングで使用された「ピアノ協奏曲風」ヴァージョンによる、コール・ポーターの《So In Love》が YouTube にあがっていたのを見つけた。やったー! 日曜洋画…
またブログでつぶやきたくなったので、 好きなヴァイオリン協奏曲ベスト10をつぶやいてみる。 シベリウス ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 ヨハン・セバスティアン・バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV1043 ブラームス ヴァイオリン協奏曲 …
Twitter とかやってると、ブログ(はてなダイアリー)って、しっかり考えて、しっかり調べて、しっかりとした文章で書かなくは……なんて思うようになってくる。でも、以前は──FTPで「ホームページ」にファイルを送信していたときは、ウェブログこそ気軽に更新…
Dvorak: Violin Concerto Sonata & Sonatiアーティスト: Jack Liebeck出版社/メーカー: Sony Classical UK発売日: 2009/06/01メディア: CD購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る イギリスのヴァイオリニスト、ジャック・リーベック(Jac…
ブラジル出身のピアニスト、ロベルト・シドン(Roberto Szidon、b.1941 -)によるアレクサンドル・スクリャービンのピアノソナタ全曲集を聴いた。録音は1970年代前半──でも、古さをまったく感じさせない。Complete Piano Sonatasアーティスト: Alexander Scr…
YouTube にスクリャービンのピアノ曲がいくつも挙がっていたので、その中で重低音を重視した作品のビデオをいくつか。《ピアノソナタ第1番 嬰ヘ短調》の第3楽章と《黒ミサ》は以前紹介した。 まずはスクリャービンの名刺代わりともいえる有名な《練習曲 嬰ニ…
フランスの作曲家、アンリ・デュティユー(Henri Dutilleux、b.1916 - )の本が出るようだ。クロード・グレイマン 編『デュティユーとの対話 音の神秘と記憶』(木下健一 訳、法政大学出版局)。via.悪漢と密偵 20世紀後半の最大の作曲家の一人、アンリ・デ…
ヨハネス・ブラームスの《ドイツ・レクイエム》(Ein deutsches Requiem、A German Requiem)Op.45 を聴いた。Requiemアーティスト:Blomstedt,San Francisco Symphony発売日: 1995/05/16メディア: CD この「レクイエム」(死者のためのミサ曲)は、ブラーム…
ヨハン・セバスティアン・バッハの《平均律クラヴィーア曲集》第2巻第16曲ト短調 BWV885 の素晴らしい演奏が YouTube にあった。 Ivan Donchev plays Bach 演奏者は、Ivan Donchev というブルガリアのピアニスト。1981年生まれ。とりわけフーガ(四声だよ!…
Chamber Music (Dig)アーティスト: Franck,Ader出版社/メーカー: Fuga Libera Label発売日: 2005/09/27メディア: CD購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (1件) を見るフランスのピアニスト、アリス・アデール(Alice Ader、b.1945 -)によるセザー…
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini、1598 - 1680)も好きなアーティストで、あの滑らかな質感と独特の「表情」をもつ彫刻作品の数々は神業だな、と思う。で、そんなベルニーニの『アポロンとダフネ』をカヴァーに使用したCDをラックか…
アルフレッド・デラーのディスクを探していたら、こんなアンソロジーを見つけた。 A Voix Haute, L'Héritage Des Castrats カストラートの遺産──男性のハイ・ヴォイス。デラーをはじめ、フィリップ・ジャルスキーらカウンターテナー、メール・ソプラノの「ま…
カウンターテナー、アルフレッド・デラー(Alfred Deller、1912 - 1979)の動画が YouTube にいくつか挙がっていた。デラーは、「カウンター・テノール」という声域を20世紀に復活──あるいは新生させた歌手だ。ベンジャミン・ブリテンのオペラ《真夏の夜の夢…
聖週間・受難週のために、いろいろと音楽を集めて、資料も準備していたのだが……ヨハン・セバスティアン・バッハはデフォだけど、他にも普段あまり聴かない華奢なフランス系あたりも──例えばフランソワ・クープランやマルカントワーヌ・シャルパンティエらの…
Sacred Music - 2アーティスト:Vivaldi,Smith,Newman,Aradia Ens,Mallon発売日: 2006/05/16メディア: CD アントニオ・ヴィヴァルディの《スターバト・マーテル》RV.600 が、これほど悲哀に満ちて、そしてこれほど美しいとは思っていなかった。《四季》や、ヴ…
Penderecki: St.Lukes Passionアーティスト:Penderecki発売日: 1990/09/10メディア: CDペンデレツキ:ルカ受難曲アーティスト:ヴィト発売日: 2004/01/01メディア: CD 聖週間・受難週ということで、ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ(Krzysztof P…