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J.S.バッハ《平均律クラヴィーア》第2巻第16曲



ヨハン・セバスティアン・バッハの《平均律クラヴィーア曲集》第2巻第16曲ト短調 BWV885 の素晴らしい演奏が YouTube にあった。
Ivan Donchev plays Bach

演奏者は、Ivan Donchev というブルガリアのピアニスト。1981年生まれ。とりわけフーガ(四声だよ!)が快調なテンポで聴かせてくれる。指の動きもしなやかで魅せてくれる。先日、ちょうどスヴャトスラフ・リヒテル/Sviatoslav Richter の平均律を聴き直したのだが、リヒテルが遅いテンポでかなりロマンティックに弾いていたのと対照的な感じで、いいなと思った──グレン・グールドGlenn Gould を意識しているのかもしれないが。


で、若手らしく情報満載のウェブサイトをもっている。
[Ivan Donchev]


そのギャラリーを見ると、自分がハンサムだっていうのをきちんと理解していて、好感がもてる。「あの」バッハの平均律を公開しているのだから、それぐらいの神経がなくてはね。

他に、Ivan Donchev は、ショパンシューベルトの演奏もあるが、ブラームスの《自作の主題による変奏曲ニ長調》 Op.21-1 が印象的だった。
Ivan Donchev plays Brahms part 1 of 2

こういう、決して華々しくないが、厳格な構成をもつ音楽をアップしているところに、このピアニストの自信のほどが窺える──ウェブサイトのギャラリーと同様に。実際、よい演奏だと思う。弱音がとても美しい。




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