- アーティスト: J.S. Bach,Farr
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
こんな音の世界もあったんだ。エリザベス・ファー/Elizabeth Farr によるヨハン・セバスティアン・バッハの音楽──彼女が奏するリュート=ハープシコードという楽器の音色に、魅了された。聴こえてくる音は、なんと美しいのだろう。
この二枚組のCDには以下の楽曲が収録されている。
- 組曲 ト短調 BWV995(BWV1011 からの編曲)
- 組曲 ホ短調 BWV996
- 組曲 ハ短調 BWV997
- 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
- 前奏曲 ハ短調 BWV999
- フーガ ト短調 BWV1000(BWV1001/ii からの編曲)
- 組曲 ホ長調 BWV1006a(BWV1006 からの編曲) あの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番だ
- ソナタ ニ短調 BWV964(BWV1003 からの編曲)
- 変奏を伴うサラバンド
リュート=ハープシコード Lute-Harpsichord(ラウテンクラヴィーア Lautenwerke)という楽器は、ハープシコードにリュートの弦(ガット弦)を張った楽器だ。現在では忘れ去られた楽器で、この録音では、キース・ヒル Keith Hill によって復元されたものを使用している。そのリュートでもチェンバロでもない、独特の響きを持つ楽器で演奏されるバッハの音楽。たちどころに耳を奪われ、引き込まれ、陶然とさせられた。バッハの音楽を愛する人、古楽に関心がある人にはぜひとも聴いて欲しい録音だと思う。
リュート=ハープシコードに関しては上記のキース・ヒル氏のサイト「Harpsichords, Clavichords, Violins, and Fortepianos by Keith Hill」
さらに以下のサイトが見つかった。
また YouTube には、リュート=ハープシコードで演奏したバッハの《フランス組曲》から「アルマンド」があった。
J. S. Bach: Allemande BWV 815, Robert Hill lute harpsichord