フランスの作曲家、アンリ・デュティユー(Henri Dutilleux、b.1916 - )の本が出るようだ。クロード・グレイマン 編『デュティユーとの対話 音の神秘と記憶』(木下健一 訳、法政大学出版局)。via.悪漢と密偵
20世紀後半の最大の作曲家の一人、アンリ・デュティユー(1916年生)。その生い立ちから、芸術家としての自己形成、同時代の偉大な作曲家・指揮者たちとの出会い、文学・オペラをめぐる思索までの全貌を、戦中・戦後ヨーロッパ社会の記憶のなかで語り尽くした、決定版の芸術的回想録。デュティユーをめぐる本邦初で唯一の書物であり、詳細な作品・文献目録、ディスコグラフィーなどを付す。
デュティユーの音楽は端的に美しい。奇抜なだけのパフォーマンスやウザイ説明とは無縁で、精緻精妙な音の組み合わせによって、音楽という「瞬間の神秘」を眩いくらいに堪能させてくれる。
YouTube にはデュティユーの作品はそれほど多く挙がっていないが、とびきりの演奏が一つあった。ピアノソナタ(1947年)より第3楽章「コラールとヴァリエーション Chorale et Variations」。
Thomas Yu Dutilleux Piano Sonata
Henri Dutilleux: Music - Mystery and Memory: Conversations with Claude Glayman
- 作者: Henri Dutilleux,Claude Glayman,Roger Nichols
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 2003/06/03
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Henri Dutilleux: His Life and Works
- 作者: Caroline Potter
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 1997/09/25
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