- アーティスト: Bernard Herrmann,Charles Williams,Hubert Bath,Jack Beaver,Leonard Pennario,Miklós Rózsa,Nino Rota,Richard Addinsell,Richard Rodney Bennett,Prionnsías O'Duinn,RTE Concert Orchestra,Philip Fowke
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 1998/05/12
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『映画を彩るピアノ協奏曲』のタイトル曲である、リチャード・アディンセル(Richard Addinsell、1904 - 1977)の《ワルソー・コンチェルト》を聴いていると、そのあまりの「俗っぽさ」に反発を覚えつつも、しかし甘美なロマンティシズムにはやはり抗し難い魅力がある。
YouTube にもいくつかアップされていた。ただ、オーケストラ付きの(協奏曲としての)ものは、あまり好みの演奏がなく、以下のピアノ版の演奏が良かった。
Acoustic Classical Piano Concerto - 3pianists.com
→ ワルソー・コンチェルト [ウィキペディア]
ワルソー・コンチェルト(英語:Warsaw Concerto)は、イギリスの作曲家リチャード・アディンセルが、1941年に映画「戦雲に散る曲 Suicide Squadron /別名:危険な月光 Dangerous Moonlight 」のために作曲したテーマ音楽。ピアノ協奏曲の体裁をとっている。曲の主題の一つは、ポップス《 "The world outside will never know..." 》に転用されている。
映画は、戦闘機パイロットとしてのシェルショックに苦しむピアニスト兼作曲家をめぐる恋愛が主な内容となっている。この主人公は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツ支配下のポーランドを脱出し、イギリスに避難したのだが、祖国に戻って従軍することを目論んでいる、との設定である。
The Music Of Richard Addinsell including Warsaw Concerto
- アーティスト: Addinsell,Jones,Alwyn,Royal Ballet Sinfonia
- 出版社/メーカー: White Line
- 発売日: 1997/08/19
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[Dangerous Moonlight]
それとこの《ワルソー・コンチェルト/ワルシャワ協奏曲》を聴くと、映画と関連のあるピアノ協奏曲風の音楽ということ、その似たような暗い曲調から、「日曜洋画劇場」のエンディング曲を思い浮かべる。
So in love*1
Kiara Sasso "So In Love"
So in love
いい曲だな。「日曜洋画劇場」のエンディング曲は、このコール・ポーター(Cole Porter、1891 -1964)のミュージカル『キス・ミー・ケイト/Kiss Me Kate』の《So In Love》が元になっている、というのはネットのあちこちに書いてあるとおり。だが「ピアノ協奏曲版」が手に入らないというのは残念でならない。ま、YouTubeで淀川長治氏の解説とともにちょっとだけ聴くことができるが。*2
- アーティスト: サントラ,ミック・ハックネル,ダイアナ・クラール,キャロライン・オコナー・アンド・コーラス,ケビン・クライン,ヴィヴィアン・グリーン,ララ・ファビアン・アンド・マリオ・フラングーリス,ナタリー・コール,ジョナサン・プライス,ケビン・クライン・アンド・アシュレイ・ジャッド,コール・ポーター
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2004/12/01
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[De-Lovely]
*1:ちなみに。あまりにも「いい雰囲気」を感じたので、このビデオのチャンネルを見ると「The Other Side Piano Bar」というLAにある”gay piano bar”での映像だった。ピアニストは James Lent──素晴らしいエンターテナーだ。
● http://www.youtube.com/PSfromPS
なので、ゲイだったコール・ポーターの曲は当然として、《If You Were Gay》や《Bathroom Stall》、《The Penis Song》といった「スタンダード」が目白押しだった。最高に楽しめるチャンネル/キャバレーの一つだ。
*2:それと映画音楽ではないのだが、しかしそのロマンティシズムが「ドイツ音楽至上主義者」でさえも骨抜きにさせしまうほど甘美な「ピアノ協奏曲」──ラフマニノフやスクリャービンは有名だから、わざわざ記す必要はないだろう──として、以前も書いたが周知徹底の意を込めて、エイトル・ヴィラ=ロボス/Heitor Villa-Lobos のピアノ協奏曲第5番を挙げておきたい。ヴィラ・ロボスと同じブラジル生まれのピアニスト、クリスティナ・オルティスによる文句なしのCDがある。