ブッシュ共和党政権二期目がスタートしたアメリカ。ゲイの共和党支持団体ログ・キャビン・リパブリカンズ(Log Cabin Republicans)も2005年度改正アジェンダを発表した。
Log Cabin Republicans Unveil 2005 Legislative Agenda
なによりまず共和党支持団体であるだけに、ブッシュ政権ならびに上院、議会での共和党との「連携」を重視。そしてアメリカにおける同性愛者の平等の権利を促進するための基本方針を示す。重要なのは「党派(観念)的な政治」を超え、すべてのアメリカ人に「現実的な利益」が与えられること、そのために積極的なロビー活動を目指すということだ。
具体的な項目は以下のとおり。
- ソーシャル・セキュリティ改革
- 税制改革
- 結婚をした異性愛カップルと同等の税制優遇措置が同性カップルにも得られるよう税制改革の必要が示されている。とくに労働者が支払う健康保険優遇や相続税について。
- 移民制度改革
- 要するに異性愛者の「国際結婚」の場合と同じように、外国人の同性パートナーも合衆国国籍を取得できるようにすること。
- HIV/エイズ関係
- その他
- 職場における反差別法(Employment Non-Discrimination Act、ENDA)
- ヘイトクライムへの法整備
- 軍隊における同性愛差別ポリシー、いわゆる「Don't Ask, Don't Tell」の撤廃
- 同性結婚を禁じる憲法修正の阻止
- 公正な(偏見差別のない)裁判官判事の指名など