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カナダ、同性結婚法案提出へ

ポール・マーティン首相率いるカナダ自由党は、国レベルでの同性結婚を合法とする法案を国会へ提出する。

Canadian lawmakers to introduce gay marriage bill [Advocate]

カナダはこれまでケベック州など一部の州において同性結婚が法制化されていたが、今回自由党が提出する法案は、カナダ全土で同性結婚の合法化を目指したもの。
「結婚」は、シビル・ユニオンなどとは違い、異性愛結婚とまったく同等の権利と義務が生じる。この法案が成立すれば、カナダはオランダ、ベルギーに続き三番目の同性婚を実施する「国家」となる。

しかし法案成立は微妙なところだ。法案成立に必要な投票数は154。自由党は議会においては少数政権党(minority government)。現時点で賛成を表明している議員は139名。反対は118名。残り49名は賛否を決めかねている。

最大野党の保守党は、法案に対し「結婚」ではなくて「シビル・ユニオン」への「修正」を求めている。
そして何より最大のアンチはカナダで強い影響力を持つカトリック教会。カトリックイスラム教やヒンドゥー教シーク教、正統派ユダヤ教と「連合(alliance)」を組織するなど、法案阻止に向けて、熱心なキャンペーンを繰り広げている。
もちろんマーティン首相も法案成立のためにリーダーシップを整え、そのためには選挙も辞さない構えだ。


そういえば、マーティン首相は先月来日して小泉首相と首脳会談をしていたんだった。
小泉日本国総理大臣及びマーティン・カナダ首相による共同声明(http://www.canadanet.or.jp/political/pm050119a.shtml

日・カナダ首脳会談後の共同記者会見(http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2005/01/19press.html