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ニュージーランド、ゲイ・ユニオン法施行へ

ニュージーランド議会は、同性愛カップルを法的に認知し、異性愛カップルとほぼ同等の権利と保障を与える新法を通過させた。

New Zealand Passes Gay Unions Law [365Gay.com]

シビル・ユニオンは、(異性愛結婚と完全に平等な)「同性結婚」と異なるため、アクティヴィストからは不十分な内容であるとの指摘も受けているが、同性結婚への「布石」として多くのゲイ&レズビアンから歓迎されている。

そしてこの新法では、とくにセレモニーを執り行う権利(これは、多分宗教的な理由により「結婚式のような儀式」自体が禁じられていたのだと思う)、パートナーの死亡後も「近親者」としての地位の保証、パートナーの病院における療養治療への立会いの権利などが明記された。

Advocate の記事を読むと、この「新法」は、「結婚をしていないすべてのカップル」に「結婚をしている男女のカップル」と同等の権利を与える、ということが謳われている。すなわち「結婚をしていないカップル」ということが重要であり、そこにおいてゲイ、ストレートを問わないということが導かれるものだ(あるいは、そこにおいて同性同士のカップルでもOK、というニュアンスだ)。

ゲイ・アクティヴィストがこの法律に不満を持っているのは、シビル・ユニオン形式においては、必然的に「結婚をしているカップル」と「結婚をしていないカップル」に<格差>を認めることになり、異性愛カップルは「結婚を選ぶ」(Marrige)ことも「非婚を選ぶ」(Union)こともできるのに、同性カップルは、法的認知を得るためには Union によるしかないからだ。
たしかにシビル・ユニオンにおいては、経済的な保障も「結婚をしている<男女>カップル」と同等に受けられるが、そこには同性カップルと異性カップルではやはり有形無形の<格差>が生じてしまう。アクティヴィストが問題にするのはこの点だろう。