AfterElton.com で Greatest Gay Movies と銘打ったゲイ・ムーヴィ50作が選ばれた。
- ゲイ映画ベスト50発表!第1位は「ブロークバック・マウンテン」 [eiga.com]
- The Fifty Greatest Gay Movies! [AfterElton.com]
ま、妥当か……いや、なんか微妙に僕のタイプと違う。なので、僕も10作ほど選んでおきたくなった──だってアレもコレも入ってないし。一応断っておくけれど、僕は第1位の『ブロークバック・マウンテン』は「まだ」観ていないので、そのつもりで。
CONNIVENCE 共謀
愛する人のことを競争相手と話し合っている自分を想像する。奇妙なことにこのイメージは、恋愛主体の心に共犯者としてのよろこびを育てる。
1.アナザー・カントリー/Another Country
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マイ・フェイバリットはこれだな。ルパート・エヴェレット主演によるケンブリッジ・スパイのガイ・バージェスをモデルにした映画。美しい映像もさることながら、暗い色調のメインテーマ、そして何よりもスパイという「裏切り」をテーマにした映画で、「私は汝に誓う、我が祖国よ」(I Vow To Thee, My Country)──ホルストの組曲《惑星》の「木星」でも使用されている──という「愛国的な」音楽が劇中、歌われるのはさすがだな、と思った。グッとくる。
Another Country
2.恍惚/Swoon
トム・ケイリン監督によるレオポルドとローブの事件を扱った作品で、以前も書いたように、テーマの深さとスタイリッシュな映像、そして主演の二人のカッコよさが、ほとんどトラウマになっているくらい好きだ。
3.司祭/Priest
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この世に対しては他所者であったが、つねに神の身近にある、親しい身内とされていた(ヤコブ・四の四)。かれらは自分を、いわば何の価値もないもののように、またこの世からは見下されたもののように見なしていたが、神の眼には、大切な、愛せられるものであった。かれらはつねにまことの謙遜の中にあって、ひたむきな随順の中に生き、愛と忍耐との中に歩みをつづけた。それゆえに、日ごとに霊において向上し、神のもとでいつも大いなる恵みを与えられたのである。
かれらはすべての修道者の模範とされる。
4.ケレル/Querelle
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ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの『ケレル』の鮮烈さも忘れられない。ブラッド・デイビスをはじめとする水兵たちも凄くセクシーだ。
殺人の観念はしばしば海の観念、水兵の観念を呼び起こす。海と水兵は、この場合、正確なイメージとなって現れるのではない。むしろ殺人はわたしたちの心の内部に、彼によって砕け散る情緒をつくりなす。もし港が犯罪の繰り返される劇場だとするならば、わざわざ説明するまでもなく、このことは容易に理解されるだろう。
5.モーリス/Maurice
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6.ぼくを葬る/Le Temps qui reste
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フランソワ・オゾンも好きだ。『サマードレス』でセバスチャン・シャルルがシェイラ/Sheilaの『Bang Bang』をバックに「なりきる」ところなんて最高に面白かった!
Le Temps Qui Reste
7.ポイズン/Poison
『ケレル』と同じくジャン・ジュネの小説にインスパイアされた映画。この作品も忘れ難い。ベスト50に挙がっているトッド・ヘインズの『ベルベット・ゴールドマイン』は後で観なくては。『アイム・ノット・ゼア』も。
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8.ラズベリー・ライヒ/The Raspberry Reich
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『No Skin Off My Ass』のだらだらした感じも好きだ。
”異性愛は大衆の阿片である”
Heterosexuality is the opiate of the masses
9.愛する者よ、列車に乗れ/Ceux qui m'aiment prendront le train
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パトリス・シェローは──オペラの演出だけではなく──映画も、やっぱり美しいな。ヤナーチェクのオペラ『死者の家から』(ピエール・ブーレーズ指揮)は通常の意味では美しくないだろうが、迫力があった。
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10.愛の悪魔/LOVE IS THE DEVIL
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フランシス・ベイコンの描く歪んだ肖像(Study for a portrait of Francis Bacon)も、もちろん、見ものであるが、やはり何といってもジョージ・ダイアー/George Dyer 役のダニエル・クレイグが見せて/露出し/魅せてくれることだ。
フランシス・ベイコンの偏奇人体が与える印象は、白人のくんにゃりと柔らかい男根の手触りと色彩だ。
それと、番外として「ゲイ映画」ではないけれど、しかし個人的には「最高のゲイ映画」だと思っているブライアン・シンガー監督による『X-MEN』シリーズと、
X-MEN (特別編) (ベストヒット・セレクション) [DVD]
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そして”genuinely revolutionary”とニューヨーク・タイムズに評されたTVドラマ『Queer as Folk』を挙げておきたい。
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Queer As Folk prom dance
DRAMA 小説/ドラマ
恋愛主体が自ら自分の恋愛小説を書くことはできない。彼が物語りえぬままに朗じているできごとを収めうる形式があるとしたら、それはいたってアルカイックなものであろう。
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