ブエノスアイレスの銀行強盗、双子と呼ばれた二人のゲイ

2001年に公開された『Plata Quemada』（英題『Burnt Money』）のイメージビデオが YouTube にあった。海外では評価が高く、ゲイ・サイトでも話題になっていたんだけど（スペインのゲイ・マガジンではベスト10級の傑作だと評していたそうだ）、~~日本で公開されなかったし~~『逃走のレクイエム』というタイトルで「東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭」で上映されたが、日本版DVDは出ていない。このビデオを見たら、俄然観たくなった。

Gay love in crime - Burnt Money

ストーリーは1965年にアルゼンチンで起こった実際の事件が元になっている。ゲイのギャングスターの愛と破滅を描いたものだ。犯罪者であり、愛人関係にある男二人は、警察やタブロイド紙によって「双子」（the twins）と呼ばれることになる。

Burnt Money - placebo - protege moi

El Nene 役がレオナルド・スバラグリア（Leonardo Sbaraglia）、 Angel 役がエドゥアルド・ノリエガ（Eduardo Noriega）。二人の視線が交差し、そして男同士の肉体がぶつかり合う映像は素晴らしい。監督はMarcelo Piñeyro。南米──アルゼンチン、フランス、スペイン、ウルグアイ合作──の、情熱的で、官能的なフィルム・ノワールだ。