HODGE'S PARROT

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Levi's 501 "Change"



Levi Strauss & Co. のジーンズ、リーバイス501 のゲイ・テーマ広告映像。
Levi's gay commercial


このCMは初めて見たのだが、意表を衝いたストーリー、モデルの表情の妙、さりげないユーモア、そしてラストのシーンが、とても魅力的だった。さすがLevi's だと思う。


そしてこのCMには(もちろん)ストレート・ヴァージョンがある。リーバイスは同じシチュエーションで二つのターゲットを視野に入れたヴァージョン──ストレート/ゲイ・ヴァージョンを製作した。以下の映像では、その両者を見比べながら、企業のゲイ・マーケットへの展望がプレゼンされている。
Levi's Innovative Gay Marketing Movie

[LOGO]

Commercial Closet を見ると、このCM は2007年に北米で放映されたようだ。広告代理店は英国のバートル・ボーグル・ヘガティ社/Bartle Bogle Hegarty で、これまでも、やはりリーバイスのあの有名な、ニック・カーメン/Nick Kamen を起用した”Laundrette”を手がけている。




[Bartle Bogle Hegarty(BBH)]

それとBBHについて検索していたら、「Agency Spy」という広告/エージェンシーについての情報を発信しているブログがあった。多分業界では有名なんだろうと思う──だって凄い情報量だもん。

Levi'sのCMについては以下のエントリーで触れている。



Microtrends: The Small Forces Behind Tomorrow's Big Changes

Microtrends: The Small Forces Behind Tomorrow's Big Changes

Business Inside Out: Capturing Millions of Brand Loyal Gay Consumers

Business Inside Out: Capturing Millions of Brand Loyal Gay Consumers


デニムは言語と同じくらいにあいまいなものとなっている。デニムは、ほとんど言葉どおりの、真っ白なキャンバスである。それ自身では何も表すことはない。状況(デニムを言語とすれば文脈)が最も大切である。変化球、トーン、アクセント、そしてファッションの文法はデニムの陳腐さを和らげる。バック・ポケットのラベル、ウエストのパッチ、ベルト通しにつけられたキー・リング、飾りボタン、リヴェット、ボタンのジッパーの前立、色褪せの状態、着心地、内側の縫い目、裁ちっぱなしの裾や始末した裾など──これらは言語的にいえば巷での噂や、コミュニケーション、信用にあたる。


(中略)


デニムは媒体としての役割を果たす。媒体はメッセージでもある。「媒体は観念を伝達しない。媒体自体が観念なのだ」と指摘するのはウンベルト・エーコだ。デニムは万国共通の媒体であり、戦後世界の普遍的な観念なのだ。



イアン・フィンレンソン『DENIM』(森光世 訳、マガジンハウス)p.42



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