フランスの次期大統領候補、フランソワ・バイル元教育相(仏民主連合)とセゴレーヌ・ロワイヤル元環境相(社会党)が、スーダン政府が関与したダルフール地方の紛争をめぐり、これを非難する国連制裁を妨げているとして、中国を批判している。二人は北京オリンピックのボイコットも呼びかけている。
北京五輪ボイコット論も スーダン制裁 仏大統領候補が批判 [FujiSankei Business i. ]
パリで22日までにダルフール問題解決を目指す民間団体主催の会議が開かれ、シラク大統領は国連部隊の展開に消極的なスーダンへの制裁を主張。これまで以上に踏み込んで同国を批判した。
これに関連し、次期大統領候補のバイル元教育相(仏民主連合)は「中国が安保理決議に反対するなら、北京五輪をボイコットすべきだ」と明言。ロワイヤル元環境相(社会党)も「北京五輪を利用して(中国に)圧力をかけるべきだ」と強調した。
仏大統領選 「中道支持は拡大」バイル候補と会見 [Yahoo!ニュース/毎日新聞]
さらにスーダン・ダルフール地方の紛争に触れ「ダルフールでは大量虐殺があった。スーダンから石油を輸入している中国が、スーダン政府を非難する国連決議を拒否し続ければ、何らかの対応が必要だ」として、北京五輪のボイコットを示唆した。
French presidential candidate calls for boycott of China’s Summer Games over Darfur [Boston Herald]
In a small but important step, Chinese President Hu Jintao traveled to Sudan last month and urged al-Bashir to allow a larger U.N. role in Darfur, where poorly equipped African peacekeepers have failed to defend civilians.
President Carter moved to keep Americans home from the 1980 Olympics in Moscow to protest the Soviet invasion of Afghanistan. Dozens of U.S. allies joined in, though not France. Four years later, the Soviets led a 14-nation boycott of the Los Angeles Olympics.
Foreign political leaders and advocacy groups have previously sought to exert pressure on Beijing before the Games over China’s record on human rights, use of the death penalty, and curbs on press freedoms, among other issues.
『ボストン・ヘラルド』によると、外国の政治家や人権擁護団体は、北京五輪開催に先立って、中国の人権状況、死刑制度、報道の自由などについて調査する必要があると主張しているようだ。