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北京特派員記者 福島香織氏、国外退去の可能性



以前「同性愛をオープンに 中国、全人口の約3%が同性愛者」(google キャッシュ)という中国の同性愛者の現状に関するレポートを配信してくれた、産経新聞中国総局記者 福島香織氏の記者証の更新ができず、このままだとビザが切れ、事実上の国外退去処分になってしまうということだ。


【記者ブログ】まさか40年ぶり“国外退去”? 福島香織 [MSN産経ニュース]

今のところはまだ、中国は五輪を国威発揚とか民衆の不満をそらす「サーカス」、あるいはビジネスチャンスくらいにしか、考えていないようで、国際スタンダードに従う、というより、北京五輪に参加したかったら、みなさん中国スタンダードになれてください、といわんばかりの態度です。報道も中国スタンダードでしきるべく、国内外メディアに対する管理、監視は日を追って厳しくなっています。とくに海外メディアに気に入らない取材、報道があると、拘束、呼び出し、警告、ビザを出さないなどの嫌がらせが、今年になって急増しました。NHKの「激流中国」もそうですよね。FCC(外国人記者クラブ)の調査では今年上半期だけで、当局による外国記者への嫌がらせ、取材妨害は157件。昨年のFCCの発表では04年から06年6月までで、72件くらいだったので、確かに急増です。


福島氏は、冷静にユーモアを交えながら書いているが、ジャーナリストに対する当局の「取材妨害」はとても気になる。

ところで、産経新聞本社のえらい人に、「記者証更新してもらえないんです、このままだと国外退去になってしまいます」と訴えると、なんか目を輝かせて「おお、そうなったら正月元旦の1面トップだな。見出しは『本紙女性記者 事実上の国外退去』『北京五輪イヤー、不安な幕開け』できまりだな。五輪直前だし、これはAP、ロイターもキャリーするぞ?」と、すごくうれしそうでした。

APやロイターといった海外/欧米メディアだけではなく、「ライバルの」国内メディアも問題にすべきだと思う。



[北京趣聞博客(福島香織氏のブログ)]




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