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千秋真一のCD、5万枚の売り上げ




千秋真一指揮、R☆S(ライジングスター)オーケストラによる、ブラームス作曲の「交響曲第1番ハ短調作品68」のCDが、5万枚を売り上げているという。クラシック音楽CDとしては異例の好セールを記録。オリコンチャートでもJポップに並ぶ人気ぶりだ。

ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ

ブラームス:交響曲第1番~のだめカンタービレ


現在日本で最も人気があると言われる千秋真一氏は、しかし欧州デビューを果たしたばかりの若手新人指揮者。このブラームスのCDも彼の「デビュー作」にあたる。また、千秋氏が出場したプラティニ指揮者コンクールにおける課題曲ドヴォルザーク交響曲第8番も、「ミステイク版」「正規版」ともに収録されている。

通常、新人指揮者は、協奏曲の「伴奏」としてデビューすることが多い。しかし千秋真一氏は、いきなり名曲中の名曲「ブラームスの1番」で勝負に出た。大胆不敵と言えよう(蛇足ながら、僕も学生オケでこの曲を演奏したことがある。難しい曲だが、とても充実感を味わえる)。


千秋真一氏は、二ノ宮知子の『のだめカンタービレ』に登場し、一躍有名になった。彼の天才音楽家ぶりは『のだめカンタービレ』で触れることができる。

作中で演奏されるさまざまな曲の中でも、ブラームス交響曲第1番は、千秋が指揮者としての才能を開花させた重要なシーンに登場する。


CD化に当たってこれを全曲収録したのは「他の指揮者による演奏と聞き比べて、クラシックへの興味を広げてもらいたい」という願いから。実際にクラシックCD売り場には「のだめ」で演奏されるほかの曲を探す若い女性ファンが集まっているという。

個人的な意見としては、千秋氏には、ぜひストラヴィンスキーの『春の祭典』を振って欲しいと思う。

二ノ宮さんは「きっと誰でも好きな一曲がある」という。読者をクラシックの世界に引き込む作品の“力”に「漫画がきっかけになってくれるとうれしい」と話した。

千秋真一、そして「のだめ」ことピアニスト野田恵氏の今後の活躍に期待したい。