HODGE'S PARROT

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クラブ音楽好きな人には、メシアンとかライヒとかストラビンスキー




オリヴィエ・メシアンスティーヴ・ライヒストラヴィンスキー!!!
という「現代音楽」がさらりと登場する「石田衣良インタビュー」が面白い。

石田衣良インタビュー「池袋ウエストゲートパーク」という音楽 [エキサイト・ブックス]

ラヴェルとか僕はスイートだと思いますよ。このラヴェルは叙情的な曲ですが、サラサラでしょ? ベタッとするのは苦手なので。大げさなロマン派より現代音楽か古典が好きなんですよね。文章でも無駄のないものが好きだし。あと、ストラヴィンスキーの「春の祭典」はモダンだと思わない? ロックっぽくもあるし。メシアンについては、ヨーロッパのレイブとかでかかったりするから、日本でもかかればかっこいいなって。現代的でソリッドな音楽だからクラブ音楽が好きな人は、メシアンとかライヒとかストラビンスキーとかが入りやすいと思いますよ。

石田衣良クラシック音楽ファンなのは有名だろう。作品にはクラシック音楽がふんだんに登場するし、本人もクラシック音楽老舗雑誌『レコード芸術』(2004年10月号)の「パウゼ」に登場、お気に入りのディスクにスティーヴ・ライヒのボックス・セットを挙げていた(この『レコード芸術』のインタビューでは、作家・石田衣良が、吉田秀和の「文章」が好きだということが述べられていて、興味深い)。

グールドと出会ったきっかけは、吉田秀和さんの文章です。氏の文章のファンで。そしてグールドのバッハに出会って、クラシック音楽にはまってしまった。今でもそのCDを愛聴しています。でもすばらしいですよね、真夜中に200年前に死んだ人間を生き返らせることができるんです。魔法だと思いますよ。


レコード芸術』(2004年10月号、音楽之友社)より

そんなクラシック音楽好き人気直木賞作家が、今回、『池袋ウエストゲートパーク』シリーズに登場するクラシック音楽を集めたコンピレーション・アルバムを製作した。

選曲が、バッハ、ハイドンシューベルト……ときてメシアンライヒが入っているのがなんともいい。

石田衣良の「クラシック音楽に関する」インタビューは、タワーレコードのフリーペーパー「intoxicate」(2005.APRIL vol.55)にも載っている。

それに、やっぱり曲がいいですよね。intoxicateの読者はクラシックをごくあたりまえのように聴いているかと思いますけど、そういうのを聴かない若い人たちに耳をかたむけてもらえるきっかけになればいいですよね。超ハイレヴェルBGMとして聴いてもらって、そのうちどれか1曲なりフレーズなりが心に残って、この作曲家の他の作品も聴いてみようかなんて思ってもらえたら最高だなと

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)