引退間近のシラク仏大統領は5日、各国外交官への新年のあいさつで、アメリカのイラク戦争を批判した。
<仏大統領>「イラク戦争はテロ拡散を進めた」と米国を批判 [Yahoo!ニュース/毎日新聞]
シラク仏大統領は5日、新年の外交演説で「米国によるイラク戦争はテロの拡散を進める結果となった」と述べ、米国の対イラク政策を批判した。
ここでシラク大統領が言っているのは、1.実際に、「事実」として、テロの拡散が進んでおり、2.それがイラク戦争の原因によるもので、3.それはアメリカに責があるということだ。
「警告したとおり」シラク仏大統領、イラク戦争を批判 [Yahoo!ニュース/読売新聞]
フランスのシラク大統領は5日、各国駐在のフランス大使を前にした新年の演説で、米国主導のイラク戦争について、「フランスが恐れ、警告したように、結果の見えない激変をもたらした」と批判し、中東の安定を協議する国際会議を欧州連合(EU)、国連、米国、ロシアの4者で開催するよう改めて提案した。
この記事では、1.恐れていたのはフランスである。2.そのためフランスは米国?に警告した。3.なぜなら「結果が見えない激変」が、実際に・現実に、「フランスが警告した」とおり、もたらされているからである。4.だから──「結果の見えない激変」という結果を警告した、先見の明のある──フランスが提唱する、4者による国際会議を開こう!(なぜ、EUが? なぜロシアが? 加わるのか、わからないけどね)
ユーロ圏には成長・雇用に配慮した為替政策が必要=仏大統領 [Yahoo!ニュース/ロイター]
シラク大統領は外交官への新年のあいさつで、「米国や日本、中国の例にならい、インフレ抑制だけにとどまらず、成長や雇用の支援も狙った為替政策をとることで、欧州単一通貨ユーロの潜在能力すべての恩恵を享受できるはずだ」と述べた。
春に大統領選挙を控えたフランス政界からは党派を問わず、欧州中央銀行(ECB)の金融政策の焦点がインフレ抑制に絞られ過ぎているとして、批判する声が強まっている。
ここでは、1.米国(および日本、中国)の例にならうことが肝要だ。2.米国は成長や雇用の支援も狙った為替政策を行っている。3.欧州も、ユーロの潜在能力のすべての恩恵を享受しようではないか──いや、享受できるはず、なのだ、米国(や日本、中国)の例にならえば(ドルやエンが潜在能力のすべての恩恵を享受しているかどうかはわからないけどね)。
ところで、「誰かが、「まったくそのとおりだ、この言語情景には覚えがある」と言いさえすれば、それだけでフィギュール(型)が設定される」と書いたのは、ロラン・バルトである。
ディス・クルスス dis-cursus(ラテン語、ディスクールの語源)とは、本来、あちらこちらと走り回ることを言う。徘徊であり、「奔走」であり、「策謀」である。
フィギュールは、進行中のディスクールの随所に、なにかしらこれまでに読んだことのあるもの、聞いたことのあるもの、体験したことのあるものが認知されるたびごとに出現する。
『恋愛のディスクール・断章』p.7
悪魔は複数である(「わが名はレギオン」マルコ伝Ⅴ−9)。ひとつの悪魔を退け、ようやく沈黙させても(偶然により、あるいは闘いにより)、たちまち別の悪魔がかたわらから頭をもたげ、語りはじめるのだ。
『恋愛のディスクール・断章』p.122
いかにして悪魔を退けるか(昔からの難題)。悪魔たちは、とりわけてそれが言語の魔であるとき(それ以外の何でありえよう)、互いに言語を用いてせめぎ合うものである。
『恋愛のディスクール・断章』p.123
- 作者: ロラン・バルト,三好郁朗
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1980/09/25
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (42件) を見る