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エドワード・サイード OUT OF PLACE




エドワード・サイードOUT OF PLACE

エドワード・サイードOUT OF PLACE


5月16日より、アテネフランセ文化センターにて、佐藤真監督による『エドワード・サイード OUT OF PLACE』(シグロ、2005年)がロードショーされる。


2003年に他界したエドワード・サイードの遺志と記憶をめぐり、「イスラエル・アラブ双方の知識人たちの証言を道標に、サイードが求め続けた和解と共生の地平を探る」ロードムービーだ。夫人のマリアム・C・サイードノーム・チョムスキーダニエル・バレンボイムらが出演している。
予告編でその一部が見られるが、そこで聴こえる音楽は、バレンボイムが弾くシューベルト即興曲 Op.142(D. 935)の第2番変イ長調。故人を労わるように静かで、情感豊かで、そしてどこか懐かしい音楽だ。


また映画に関連して、来日したマリアム・サイードさんが出演したNHKbs1『きょうの世界』について、ビー(bii28)さんの「P-navi info」で、その内容が紹介されています。こちらのサイトでは、パレスチナ問題を考える上で重要な議論がされていて、必見です。


そして、bii28さんがコメントしてくれたように、サイードバレンボイムは「バレンボイム=サイード基金」(Barenboim-Said Foundation)を設立した。音楽を通じてイスラエルパレスチナの相互理解を深めるために、音楽を通して若者たちに「希望」を与えるために。


[Barenboim-Said Foundation]


[Daniel Barenboim official website]


イスラエル人とアラブ人の若者による混成オーケストラ「ウェスト・イースト・ダイヴァーン・オーケストラ」(West-Eastern Divan Orchestra)は、サイードバレンボイムの提唱で、1999年に結成された。

バレンボイムは、パレスチナ人(アラブ人)との連帯の意思表示として、イスラエル人の入植地区、とりわけヨルダン川西岸地区において演奏活動を行なってきた。


1999年には、親しい友人でパレスチナアメリカ人学者のエドワード・サイードに共鳴し、ウェスト・イースト・ダイヴァーン・オーケストラの創設に加わった。これは、毎年、イスラエルアラブ諸国の才能あるクラシック音楽演奏家を集めて結成されるオーケストラである。バレンボイムとサイードの二人は、この活動に対して、「諸国民の相互理解の向上」に寄与したとして、2002年にスペイン王室より「アストゥーリャス公褒章 Premios Príncipe de Asturias 」を授与された。


バレンボイムとサイードの共著 Parallels and Paradoxes は、ニューヨークのカーネギー・ホールで催された連続公開討論に基づいている。




ウィキペディア「ダニエル・バレンボイム」より

チャイコフスキー:交響曲第5番 他(DVD付)

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[関連記事]

’Real friendship’


He and the orchestra's co-founder, the Palestinian intellectual Edward Said, have always said that the orchestra is not part of the political programme, but simply an example of productive co-existence.


The 80 musicians, who range in age from 13-26, had their own views.


One Israeli musician, who has been attending Daniel Barenboim's summer workshops since they began five years ago, said he was proud to be part of what he called an historic event.


His Arab colleague Jibran said real friendships had been forged between the nationalities.   

バレンボイム/サイード 音楽と社会

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