HODGE'S PARROT

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アレクセイ・スルタノフ

ショパンコンクール関係の情報を探していたら、アレクセイ・スルタノフが今年(2005年)の6月30日に亡くなっていたことを知った。35歳の若さであった。

ライヴ/ヴァン・クライバーン・

ライヴ/ヴァン・クライバーン・

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&ピアノ・ソナタ第2番

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&ピアノ・ソナタ第2番


アレクセイ・スルタノフ(Alexei Sultanov)は、1969年ウズベキスタンの首都タシケントで生まれた。モスクワ音楽院で学び、1989年の第8回ヴァン・クライバーンコンクール優勝。そして1995年に開催された第13回ショパン国際コンクールで1位なしの2位入賞。TELDEC と契約を結びCDをリリース。

ところが、2001年2月、硬膜下血腫で倒れる。闘病生活に入るがリハビリを続け、一時は片手(右手)でピアノが弾けるようになった──夫人のDaceさんが「左手」を受け持ち、二人でピアノを演奏したという。

詳細は↓のサイトより

ただアレクセイ・スルタノフといっても、その名前や演奏を聞いた/聴いたことがない、という人も多いかもしれない。とまれ。以下のCDに見覚えがないだろうか。

センシュアル・クラシックスToo?ゲイ

センシュアル・クラシックスToo?ゲイ


そう、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番に始まり、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』で終わるという、い・か・に・も・な「ゲイのためのクラシック音楽」コンピレーション・アルバム『Sensual Classics, Too』。このCDでチャイコフスキーのピアノ協奏曲を弾いているのがスルタノフなのだ。

『Sensual Classics, Too』は、1995年に発売されて以来ロングセラーを続けている。日本盤は「現在お届けできない」ようだが、輸入盤(ASIN:B000000SRF)は Amazon で購入できる。これ、選曲もいいのだが(ショスタコーヴィチの2番コンチェルト!)、演奏者もいい。ベートーヴェンの『ロマンス』はトーマス・ツェートマイアーだし、ブラームスの3番はドホナーニ&クリーヴランド管弦楽団だ。