HODGE'S PARROT

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管弦楽のための協奏曲

さっき『N響アワー』でやっていた、三善晃の<管弦楽のための協奏曲>は──1楽章と3楽章だけだったが──素晴らしい曲だった。とくにピアノの、オーケストラの音色とは明らかに異質な響きが、印象的だった。初めて聴いた現代音楽なのだけれど、その音色とリズムの「協奏曲」は、やけに親しみやすい。

で、ウィキペディアで三善晃の説明を見ると

フランス留学後はアンリ・デュティユに私淑し、無調性でありながらも優美なハーモニーに満ちた音楽性を追求しており、現在でもその姿勢に変化はない。近作は前衛的かつ悪魔的側面は影を潜め、内向性が顕著になっている。

そう、これなんだよね。

三善晃の経歴は以下に詳しい。
http://www.tokyo-concerts.co.jp/artist/miyoshi.html


それと、『N響アワー』に出演していた高橋アキの「演奏には精神性がでる」といった発言には驚いた。そういう「言い方」をするピアニストだとは思っていなかったので……。


今は『芸術劇場』でアルバン・ベルク弦楽四重奏団の演奏をやってる。よい曲だなシューベルトは。
アルバン・ベルク四重奏団の演奏ですごく好きなのはベートーヴェン。とくに弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131。
以前は『セリオーソ』が一番好きだったのだが、最近は14番だな。7楽章(といっても切れ目なく演奏されるのだが)は、ほんとに、震えるくらい「精神性」が感じられる。

同じく『芸術劇場』では、最近はクラシック音楽をテーマにしたマンガがブームになっているということで、それらの紹介もしていた。とくに二ノ宮知子のだめカンタービレ』は、きちんと「取材」して書いているらしく、実際の演奏家たちも「納得」の内容だという。これはチェックしておこう(バックで流れたラフマニノフピアノ協奏曲第2番の演奏は誰だろう? 打鍵が力強くてドラマティックな出だしだった)。