HODGE'S PARROT

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ショスタコーヴィチ/カバレフスキーのチェロ協奏曲

Shostakovich/Kabalevsky : Cello Concerto No.1

Shostakovich/Kabalevsky : Cello Concerto No.1

最初に聴いたヨーヨー・マのCDは、このソ連の二人の作曲家、ショスターヴィチとカバレフスキーの協奏曲(ちなみにCDの価格は3800円だった)。共演はユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団。あの華麗な「フィラデルフィアサウンド」がバックだ。

曲はいかにもショスタコらしいシニカルさと忙しなさ、そして「独特の暗さ」を持った音楽。とくに一楽章後半で、ソロのメロディと伴奏音形が「反転」するさまは、感動的。ロストロポーヴィッチはここを豪快に鳴らすが、ヨーヨー・マはテンポを崩さす、あくまでもスマートに弾きこなす。難曲を難曲だと思わせない技巧の冴えはさすがだ。

それとあまり演奏されない「社会主義リアリズム」に忠実だったカバレフスキーの曲も、チェロの機能を十分に引き出した佳曲だと思う。ピッチカートがカッコいい。

そういえば最近では、ピアニストとしての腕もプロ級だというコンドリーザ・ライス国務長官との共演が話題になった中国系アメリカ人のヨーヨー・マ
BBC の「Profile: Condoleezza Rice」には、ライス氏と共演しているヨーヨー・マヨーヨー・マと共演しているライス)の写真が載っている。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/americas/3609327.stm