HODGE'S PARROT

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マイ・プライベート・アイダホ

ガス・ヴァン・サントの『マイ・プライベート・アイダホ』を観た。ただしここのところジジェクを立て続けに読んだためか、まったくの「オイディプス物語」に見えてしまう。
だってリバー・フェニックスは「母親との絆」を<幻想/想像界>において断ち切れないままだし──よって彼はゲイのまま。
一方キアヌ・リーブスの方は、二人の父親を殺し──実の父親と象徴的な父親(風貌がキリストっぽい……ということはキアヌにはユダのイメージも重なる)──規範的な異性愛者になり、父親のような権力と金、女を手中にする。
まあ映像は美しく、二人がバイクに乗っているシーンはとても印象的だ。「大人はわかってくれない」けど「もう子供でもない」といった感じ。