HODGE'S PARROT

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ドゥルーズ『感覚の論理』

購入
ISBN:4588158015
こんな高価な本を買うのは久しぶり(昔、国書刊行会から出ていたヘンリー・ジェイムズ集を買ったときのことを思い出す)。ま、半分画集だと思えば。
それにしてもベーコンの絵はいいな。まさに「器官なき身体」。

感覚器官系の彼方に、しかしまた経験された身体の極限として、アルトーが発見し「器官なき身体」と名づけたものが存在する。「身体は身体である それはそれだけで存在する したがって器官の必要はない身体は決して感覚器官系ではない 器官系は身体の敵である」。器官なき身体が対立する相手は諸器官ではなく、むしろ有機体と呼ばれているあの諸器官の組織体である。器官なき身体とは激しく徹底した身体である。

ジル・ドゥルーズ『感覚の論理 画家フランシス・ベーコン論』(山県煕訳、法政大学出版局