2008年はオーストリアの指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan、 1908 - 1989)の生誕100年にあたるメモリアルイヤーだ*1。
何だかんだ言っても指揮者中の指揮者、帝王の称号に相応しいのはカラヤンを措いて他にいない。
というわけでカラヤンの演奏で特に好きなものを10ほど挙げておきたい。
- アーティスト: J. Brahms
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1990/10/25
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ブラームスの交響曲第1番の演奏で第一に挙げるのはこれだ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との1987年の録音。カラヤン晩年のものであるが、枯淡の境地とかを全然感じさせず、重厚で迫力に満ちている。
- アーティスト: A. BRUCKNER
- 出版社/メーカー: DGGKA
- 発売日: 1990/03/13
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ブルックナーを好きになったのはカラヤン&ベルリン・フィルの演奏を聴いてからだ。とくに最初に聴いた3番は凄くカッコよく、スタイリッシュ(?)で、敬遠していたブルックナー像が一挙に吹き飛んだ。今だと、曲としては9番が一番好きかな。羽をあしらったジャケットも印象的だった。
Mahler: Symphony No. 5 / Karajan, Berliner Philharmoniker
- アーティスト: G. MAHLER
- 出版社/メーカー: DGGOR
- 発売日: 1996/01/08
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マーラーの交響曲第5番。「アダージョ・カラヤン」のブームには斜に構えていたけれど、カラヤンのマーラーが美しいのは誰もが認めるところ。
- アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),ドビュッシー,フランク,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,パリ管弦楽団
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/10/25
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セザール・フランクの交響曲ニ短調もドラマティックだ。パリ管弦楽団もやればできるじゃん(笑)。カラヤンのフランクでは他にワイセンベルクのピアノによる《交響的変奏曲》もいい。
Tchaikovsky: Symphonies no 4, 5, & 6 / Karajan, Berlin PO
- アーティスト: Pyotr Il'yich Tchaikovsky,Herbert von Karajan,Berlin Philharmonic Orchestra
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1997/07/15
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チャイコフスキーの4番、5番、6番《悲愴》。後年のウィーン・フィルを振ったものよりもベルリン・フィルとの方が気に入っている。
- アーティスト: HOLST & STRAUSS
- 出版社/メーカー: DECCA
- 発売日: 2007/02/09
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ホルストの《惑星》はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との旧録が好きだ。まるでブルックナーの交響曲のように重厚壮麗な演奏。
Schoenberg: Verklœrte Nacht, Pelleas und Melisande / Karajan, Berlin Philharmonic Orchestra
- アーティスト: A. SCHOENBERG
- 出版社/メーカー: DGGOR
- 発売日: 1998/01/19
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Schoenberg, Berg, Webern: Orchestral Works / Karajan
- アーティスト: Webern,Schoenberg,Berg,Bpo,Karajan
- 出版社/メーカー: Dg Imports
- 発売日: 1999/10/04
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新ウィーン楽派も素晴らしい。シェーンベルクの《浄められた夜》も酔わせてくれるが、一押しは何と言ってもアルバン・ベルクの《叙情組曲》。実に耽美的だ。ブーレーズ? 論文書けばいいってもんじゃないだろ。
- アーティスト: フェラス(クリスチャン),ブラームス,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,バルビゼ(ピエール)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/11/08
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協奏曲にもカラヤンの名盤は数多くあるが、とりあえずクリスチャン・フェラスの独奏によるブラームスのヴァイオリン協奏曲を挙げておく。カラヤンのブラームスはやはりいいな、と思う。
- アーティスト: R. STRAUSS
- 出版社/メーカー: DGGKA
- 発売日: 1998/08/17
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リヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》も凄い。あの「嵐」の場面の迫力には圧倒された。
- アーティスト: Robert Kerns,Johann Sebastian Bach,Herbert von Karajan,Christa Ludwig,Berlin Philharmonic Orchestra,Gundula Janowitz,Peter Schreier,Vienna Choral Society
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 2000/03/14
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ヨハン・ゼバスティアン・バッハの《ミサ曲ロ短調》。現代楽器による大編成のバッハに何か問題があるのだろうか? そんなことを思わせてくれる、荘厳で感動的なバロック音楽だ。
*1:こちらを参照にすると、他にオリヴィエ・メシアンも生誕100年で、ヘンリク・シェリングが没後20年であるようだ