HODGE'S PARROT

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カラヤン生誕100年



2008年はオーストリアの指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンHerbert von Karajan、 1908 - 1989)の生誕100年にあたるメモリアルイヤーだ*1
何だかんだ言っても指揮者中の指揮者、帝王の称号に相応しいのはカラヤンを措いて他にいない。
というわけでカラヤンの演奏で特に好きなものを10ほど挙げておきたい。


Sym 1

Sym 1

ブラームス交響曲第1番の演奏で第一に挙げるのはこれだ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との1987年の録音。カラヤン晩年のものであるが、枯淡の境地とかを全然感じさせず、重厚で迫力に満ちている。



SYMPHONIEN NR 1-9

SYMPHONIEN NR 1-9

ブルックナーを好きになったのはカラヤンベルリン・フィルの演奏を聴いてからだ。とくに最初に聴いた3番は凄くカッコよく、スタイリッシュ(?)で、敬遠していたブルックナー像が一挙に吹き飛んだ。今だと、曲としては9番が一番好きかな。羽をあしらったジャケットも印象的だった。



Mahler: Symphony No. 5 / Karajan, Berliner Philharmoniker

Mahler: Symphony No. 5 / Karajan, Berliner Philharmoniker

マーラー交響曲第5番。「アダージョカラヤン」のブームには斜に構えていたけれど、カラヤンマーラーが美しいのは誰もが認めるところ。



フランク:交響曲&ドビュッシー:海

フランク:交響曲&ドビュッシー:海

セザール・フランク交響曲ニ短調もドラマティックだ。パリ管弦楽団もやればできるじゃん(笑)。カラヤンのフランクでは他にワイセンベルクのピアノによる《交響的変奏曲》もいい。



Tchaikovsky: Symphonies no 4, 5, & 6 / Karajan, Berlin PO

Tchaikovsky: Symphonies no 4, 5, & 6 / Karajan, Berlin PO

チャイコフスキーの4番、5番、6番《悲愴》。後年のウィーン・フィルを振ったものよりもベルリン・フィルとの方が気に入っている。



THE PLANETS/DON JUAN OP.2

THE PLANETS/DON JUAN OP.2

ホルストの《惑星》はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との旧録が好きだ。まるでブルックナー交響曲のように重厚壮麗な演奏。



Schoenberg: Verklœrte Nacht, Pelleas und Melisande / Karajan, Berlin Philharmonic Orchestra

Schoenberg: Verklœrte Nacht, Pelleas und Melisande / Karajan, Berlin Philharmonic Orchestra

Schoenberg, Berg, Webern: Orchestral Works / Karajan

Schoenberg, Berg, Webern: Orchestral Works / Karajan

新ウィーン楽派も素晴らしい。シェーンベルクの《浄められた夜》も酔わせてくれるが、一押しは何と言ってもアルバン・ベルクの《叙情組曲》。実に耽美的だ。ブーレーズ? 論文書けばいいってもんじゃないだろ。



ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲

協奏曲にもカラヤンの名盤は数多くあるが、とりあえずクリスチャン・フェラスの独奏によるブラームスのヴァイオリン協奏曲を挙げておく。カラヤンブラームスはやはりいいな、と思う。


EINE ALPENSINFONIE OP. 64

EINE ALPENSINFONIE OP. 64

リヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》も凄い。あの「嵐」の場面の迫力には圧倒された。


Mass in B Minor

Mass in B Minor

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの《ミサ曲ロ短調》。現代楽器による大編成のバッハに何か問題があるのだろうか? そんなことを思わせてくれる、荘厳で感動的なバロック音楽だ。

*1:こちらを参照にすると、他にオリヴィエ・メシアンも生誕100年で、ヘンリク・シェリングが没後20年であるようだ