いろいろなものが値上がりしている中で、逆に値下がりしているんじゃないかなと思ったのがワイン。国産メーカーで一瓶500円ぐらいのものが何種類か出ていた。ためしに、ポリフェノール2倍、ブルーベリー約60粒分のアントシアニン含有がウリの赤ワインを飲んでみた。
……口当たりが良くてちょっと飲みすぎた感じ。で、なんだか無性にハイテンションな音楽が聴きたくなり、これはもうカール・オルフ(Carl Orff、1895 - 1982)の『カルミナ・ブラーナ』だな、と聴いている。
Orff: Carmina Burana / Fischer-Dieskau, Jochum
- アーティスト: Dietrich Fischer-Dieskau,Carl Orff,Eugen Jochum,Berlin Deutsche Oper Orchestra,Gundula Janowitz,Gerhard Stolze,Schöneberg Boys' Choir,Berlin Deutsche Oper Chorus
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1996/05/14
- メディア: CD
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演奏はオイゲン・ヨッフム指揮、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団、シェーネベルク少年合唱団、グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)、 ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)。
さすが定番中の定番のディスクだけあって、血沸き肉踊る演奏だ。エネルギッシュで途轍もなく熱い。まあ、もともと、「カルミナ・ブラーナ」(Carmina Burana)自体が「ボレインの歌」という意味で、ベネディクト会ボイレン修道院(Benediktbeuern)で発見された反抗的な若者の詩歌に拠っている。
《カルミナ・ブラーナ》の作者は氏名不詳の放浪学生たちと推定されている。放浪学生といってもチンピラではない。聖職や教職につくことを希望して大学に入ってはみたものの、教養を深めれば深めるほど理想と現実のギャップを感じ、自分の進路にも疑問を覚えてあえて自由の身を選んだ「さすらいのインテリ」たちである。
歌詞の内容は若者の怒りや恋愛の歌、酒や性、パロディなどの世俗的なものが多く、おそらくこの修道院を訪れた学生や修道僧たちによるものと考えられた。中にはネウマによって簡単な旋律が付けられているものも10曲(9つの歌及び『賭事士たちのミサ曲』という曲)ある。
- アーティスト: CLEMENCIC CONSORT
- 出版社/メーカー: HARMONIA MUNDI
- 発売日: 2008/03/06
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それで YouTube で動画を探していたら、オルフの「原曲」をさらに「現代的に」ヒートアップさせたテクノ/トランス・ヴァージョンがあった。
Carmina Burana - O Fortuna - Carl Orff
Carl Orff - Carmina Burana O Fortuna (Techno Remix)
ただ、これを観て/聴いた後、オルフの「原曲」に中世を過剰に演出した↓の映像を観ても違和感がないのが面白い。ゴリアード(Goliard)はどこにでもいる?
Carmina Burana Carl Orf
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- アーティスト: RAY MANZAREK
- 出版社/メーカー: A&M
- 発売日: 1998/04/06
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