『LPジャケット美術館』でもひときわ眼を惹いたのがアメリカのピアニスト、ウィリアム・カペル(William Kapell、1922 - 1953)の「どこか影のある」写真であった。
- アーティスト: William Kapell
- 出版社/メーカー: Arbiter
- 発売日: 1997/02/18
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Volume 7: Sonata 3 / Sonata 1 / Sonata Op 19
- アーティスト: Brahms,Rachmaninoff,Heifetz,William Kapell
- 出版社/メーカー: RCA
- 発売日: 2000/03/07
- メディア: CD
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Volume 6: Concerto 2 Op 19 in B Flat
- アーティスト: Beethoven,Schubert,Liszt,William Kapell
- 出版社/メーカー: RCA
- 発売日: 2000/03/07
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カペルは抜群のテクニックを誇るヴィルトゥオーゾであったが、飛行機事故*1によって31歳の若さで亡くなった。彼の容貌は、ハンサムであるがどことなく憂いを感じさせる。演奏も……それは気のせいだろう、たまたま YouTube にあった映像で彼が弾いていたのが、ショパンの晩年のノクターンと《葬送行進曲》だったので。
William Kapell Remembered: Part 2 of 3
ニューヨークのロシア系ユダヤ人の家系に生まれたカペルは、元ストコフスキー夫人のオルガ・サマロフ(Olga Samaroff)に師事、フィラデルフィア音楽院そしてジュリアード音楽院で学ぶ。
彼の技巧の冴えは、とくにアラム・ハチャトゥリアンのピアノ協奏曲で窺い知ることができる。強烈な打鍵、的確にコントロールされたタッチ、スリリングなリズム感、振幅のある大胆な表現。
作曲家のアーロン・コープランドも彼のピアニズムを絶賛した。
ウィリアム・カペルに捧げるサイトと、その運営者による YouTube チャンネルがある。
[Site dedicated to Kapell]
また、MySpace にも William Kapell 氏のアカウントがあり、ベートーヴェン氏やスクリャービン氏、現代のピアニスト諸氏がフレンドとして賑わいを見せている。
- アーティスト: Aaron Copland,Abram Chasins,Aram Il'yich Khachaturian,Claude Debussy,Dmitry Shostakovich,Domenico Scarlatti,Felix Mendelssohn,Franz Liszt,Franz Schubert,Fryderyk Franciszek Chopin,Isaac Albéniz,Johann Sebastian Bach,Johannes Brahms,Ludwig van Beethoven,Modest Petrovich Mussorgsky,Robert Palmer,Robert Schumann,Sergey Prokofiev,Sergey Rachmaninov,Wolfgang Amadeus Mozart,Fritz Reiner,William Steinberg,Antál Dorati,Serge Koussevitzky,Vladimir Golschmann,Philadelphia Robin Hood Dell Orchestra,Dallas Symphony Orchestra,Boston Symphony Orchestra,NBC Symphony Orchestra,William Kapell
- 出版社/メーカー: RCA
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写真の発揮する魅力は死の形見であるが、同様にそれはまた感傷への招待でもある。