タワーレコードのフリーペーパー『intoxicate』(イントキシケイト)の最新号 FEBRURY 2006 VOL.60 は、特集 武満徹 没後10年「妖精と距離」。内容は、
[対談] 武満眞樹&鯉沼鳥利成
[inter-view] デイヴィッド・シルヴィアン
という読み応えのあるもの。
武満 今、現代音楽の若い世代の作曲家の人たちは、自由にいろいろな音楽を聞ける状況にあると思いますけど、あの世代(武満徹の世代)でいろんなジャンルの友達がいた人は割りと少ないですよね。幸せなことに、他のジャンルの若い人たちが募ってくれて、あるとき家にユーリズミックスが訪ねてきたりとかね。いきなり電話がかかってきて、私に「おまえユーリズミックスって知ってる?」って言うから「当たり前じゃん」なんて言ってたら、「今から来るって言ってる」って(笑)。サインもらっといてよなんて言いましたね。
ほかにもグレイトフル・デッドの人とか、ロンドンに行けばデイヴィッド・シルヴィアンが来たり。喜んでたと思いますよ。基本的に若い男性好きでしたから、彼らの耳を意識していたところがあると思うんです。
[対談] 武満眞樹&鯉沼鳥利成より
- 作者:小沼 純一
- 発売日: 2005/03/16
- メディア: 新書
- アーティスト:鈴木大介
- 発売日: 2005/04/21
- メディア: CD
さらに「鬼才」ヴァレリー・アファナシエフの『音楽と形而上学』(Music and Metaphysics)が連載開始。これは、浜離宮朝日ホールで2005年10月22日に行われたアファナシエフのレクチャーを文書化したもの。この鬼才ピアニストは、これまでにも日本でしばしばレクチャーを行っており、それらの書籍化も考案中だという。
ベルクソンやハイデガー、そして東洋思想に言及する異能のピアニストは、饒舌かつ魅力的なパフォーマーだ。
音楽アーンド哲学ファンはぜひ。
鬼才アファナシエフの軌跡2 アファナシエフ・プレイズ・モーツァルト
- アーティスト:アファナシエフ(ヴァレリー)
- 発売日: 2005/10/19
- メディア: CD
- アーティスト:アファナシエフ(ヴァレリー)
- 発売日: 2005/12/21
- メディア: CD
- アーティスト:アファナシエフ(ヴァレリー)
- 発売日: 2005/10/19
- メディア: CD
それにしても、アファナシエフのCDジャケットは濃いなー。
そして intoxicate も、これほど濃い内容で 、しかも"TAKE FREE" なんだから、『R25』同様、取ってこない手はない。