『ニューズウィーク日本版』にも記事があったが、アメリカ最高裁判所判事サンドラ・デイ・オコーナー氏（Sandra Day O’Connor）が辞意を表明した。
彼女の後任は誰になるか──ブッシュ政権は誰を選ぶか。アメリカでは大きな議論を巻き起こしている。
O'Connor sets up court confrontation [BBC NEWS]
Her departure comes at a time of enormous polarisation between Democrats and Republicans, and particularly between conservative and liberal America.
アメリカの最高裁は非常に大きな権限を有している。議会の提出した法案を却下できる。
Analysis: Supreme power of US justices [BBC NEWS]
サンドラ・オコーナー氏は中道派の判事。ブッシュ大統領は、オコーナー判事の後継に、保守派の判事を指名する公算が強い──『ニューズウィーク』によると、大統領の「盟友」であるアルベルト・ゴンザレス司法長官の指名が有力視されている。
Gonzales faces conservative block [BBC NEWS]
The conservatives who oppose Mr Gonzales' nomination say he is too moderate and that his views on issues such as abortion and affirmative action are not far enough to the right.
ゴンザレス氏が指名されれば、初のヒスパニック系の判事となる。
ただし、ゴンザレス氏は保守派の中でも「穏健、中道寄り」と看做されており──それは妊娠中絶やアファーマティヴ・アクションの対する彼の態度にあらわれている──右派とくに宗教右派はゴンザレス指名に反対している。
[候補者のプロフィール]
Supreme Court: Likely candidates [BBC NEWS]
もちろん言うまでもなく、この最高裁判事指名は、同性愛者にとって重要な問題である。
中道派の判事が一人減り、保守派の判事が一人増えると、9人からなる最高裁の政治的バランスが崩れ、司法判断に決定的な影響を与える。すなわち、同性婚や GLBT の人たちの人権・平等の問題にも深くかかわってくるからだ。
Human Rights Campaign を始めとするゲイ団体は、最高裁判事選びに注視し、民主党議員などに働きかけを行うなど、大規模なキャンペーンを繰り広げている。
Court opening leaves equality in question [Advocate]
PRESERVE THE BALANCE For Equality [Human Right Campain]
