HODGE'S PARROT

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国家とはなにか リアルの領域

先日書いたイケメン哲学者 新哲学派ベルナール=アンリ・レヴィの『サルトルの世紀』。アマゾンでも在庫ありになって、書影も載っている(ISBN:4894344580)。
そういえば、この本には、すでに浅田彰による「歯切れのいい」レビューがあった。

もちろん、自分を現代のサルトルとして演出しようというBHLの意図は、見えすいているといえば見えすいている。この時期にサルトル論を刊行し、あらゆるメディアでインタヴューに応じてみせるあたりは、かつての「新哲学派[ヌーヴォ−・フィロゾーフ]」のリーダーらしいメディア戦略と言うべきだろう。だが、そのダイナミックな思考において、また、歯切れのいいスピーディな文体において、BHLは、古き良き人間主義・人権主義に回帰するばかりの同世代の講壇哲学者たちを遥かに凌駕している。


浅田彰『「サルトルの世紀」を振り返る』


そうそう、イケメン哲学者といえば……三省堂萱野稔人の写真付きポップ(朝日新聞の切り抜き)があって……そのルックスに見惚れて……その著書『国家とはなにか』を購入した。

『国家とはなにか』

『国家とはなにか』

この人は、以前、萱野三平という名前で、現代思想フーコー特集に「フーコーの方法」という論考を書いていた人だった。
まだ読んでいないが、フーコードゥルーズガタリなどに依拠しながら、論を進めているようだ。