HODGE'S PARROT

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マンボーツァルト、アフロリーゼのために、『クラシック・ミーツ・キューバ』




Classic Meets Cuba

『Classic Meets Cuba』というCDを聴いている。最高に面白く、演奏も抜群。

で、収録されている「楽曲」はというと、

etc....

え、初心者向けの「名曲アルバム」?
いや、違うんだな。
違うのは、ア・レ・ン・ジ。

そう。このアルバムは、ドレスデン・フィルのコントラバス奏者キリアン・フォスターが、キューバの打楽器奏者らとホットな「共演/セッション」をしたもの。
だからすべてがキューバ調。おなじみのメロディの合間に、だしぬけに、「マンボー」という掛け声があがる。明るく楽しくラテンのノリ……でもメロディは大作曲家のもの。そのアンバランスさがとても素敵だ。

とくにベートヴェンの『悲愴』ソナタをアレンジした『パセティーク1、2、3』がとても気に入った。『悲愴』ってこんなにムーディな音楽だったんだな、と改めて教えてくれる。

モーツァルトト短調交響曲が「マンボーツァルト」だったり、ベートーヴェンの「運命」が「サルサ第5番」だったりするタイトルそのものが既に、正統派クラシック音楽ファンを激怒させるに充分である。


黒田恭一演奏者が本気で楽しんでいる音楽から、元気と笑顔が与えられる』(モーストリークラシック・エキサイト)

それと大作曲家の超有名曲の中に、ちょっとマイナーな作曲家 V・モンティによる『チャールダーシュ』が入っているのがいい。というもの、この曲、ヴァイオリンを習っていた頃、結構マジにさらっていたことを思い出したからだ。

このモンティの『チャールダーシュ』は、たまたま買った古澤巌のヴァイオリン小品集に、A・シモネッティのひたすらスイートな『マドリガル』なんかと一緒に入っていて、あまりのカッコよさに「次はこの曲をやりたい!」と先生にゴネて──交渉して、もちろんプラスサム交渉で──「飛ばし」の練習としてヤラせてもらった。それなりに難しいが、スピード感溢れる爽快な曲だ。

クラシック・ミーツ・キューバ

クラシック・ミーツ・キューバ