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ドイツ連邦議会、反差別法の審議へ、性的指向による差別も明記

ドイツの国会にあたる連邦議会は、反差別法(anti-discrimination law)の討議に入った。人種、民族、年齢、性別、身体障害、宗教、そして性的指向に基づく差別撤廃が目的とされる。重要なのは、この法案が「罰則付き」であることだ。

Parliament Debates Anti-Discrimination Law [[Deutsche Well]

「差別は、撤廃すべき怪物的行為(monstrosity)だ」
緑の党ファルカー・ベック氏は、女性の健康保険料支払いが(男性と比べ)より高いこと、同性愛者が生命保険政策から除外されていること(多分、生命保険が「異性愛家族」を前提に<商品化>されているからだろう)、身体障害者のリゾートホテル宿泊拒否などを例に挙げ演説した。

また、社会民主党SPD)のオラフ・シュルツ氏は、この法案は「プラグマスティック」なもので、単なる「ポーズ」では終わらせないと主張。

一方、野党保守系キリスト教民主同盟(CDU)、キリスト教社会同盟CSU)は、この「反差別法」を批判。EUでは人種差別と民族差別の禁止だけが要求されているにすぎない、この法案はあまりに官僚主義的だ、と。また、この法が経済に悪影響を与えるのではないかとも指摘している。