HODGE'S PARROT

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2005年のベスト音盤10

2005年は廉価なボックスセットが数多く出回り、CD購入枚数が飛躍的に伸びた──買ってまだ聴いていないCDも結構ある状態になってしまった。
とりあえず、2005年に聴いて良かったCDを10「個」挙げておきたい。

Prokofiev: Pno Ctos Nos 1 - 5

Prokofiev: Pno Ctos Nos 1 - 5

Vladimir Krainev のソロ、ドミトリー・キタエンコ指揮フランクフルト放送響によるプロコフィエフのピアノ協奏曲全集。ピアノ、オケともプロコらしからぬ美しさ。耽美的と言ってもいい。フランスものみたいだ。でもロシアの奏者とドイツのオケなんだよな。

Music for Ondes Martenot

Music for Ondes Martenot

これは嬉しい企画。オンド・マルトノという「初期電子楽器」のための数少ないCDとして貴重だ。メシアンマルティヌー以外初めて知る作曲家もぞくぞく登場。

ブーレーズ:ル・マルトー・サン・メートル(主のない槌)

ブーレーズ:ル・マルトー・サン・メートル(主のない槌)

Klaviersonaten/Piano Sonatas

Klaviersonaten/Piano Sonatas

ミヒャエル・エンドレス(Michael Endres)の6枚組。『幻想』『レリーク』が良かった。

  • 6) テスティ『サウル』/TESTI "SAUL" (Naive)

テスティ;サウル (2CD) (Flavio Testi: Saul)

テスティ;サウル (2CD) (Flavio Testi: Saul)

このカヴァー・ジャケットを見て、台本がアンドレ・ジイドだとしたら……。そう、かなりゲイテイストなオペラ。テスティ(TESTI)は1923年フローレンス生まれの作曲家。

Flavio Testi (b. 1923) is Italian, born in Florence, and has written extensively for the stage with a seeming bias towards monumental subjects.
Like another great opera based on a biblical subject, Testi has based Saül on a French play, in this case by André Gide (the librettist of Stravinsky’s Persephone ). Although the play was written in 1898, it had to wait for publication and presumably performance until 1902. Even then, I am sure it was quite controversial since it makes quite explicit the homosexual attraction between Jonathan and David as well as implying that Saul has erotic feelings for the young harpist.



Fanfare Magazine

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番&第23番&第24番&第27番

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番&第23番&第24番&第27番

やっと出たポリーニの『熱情』。ほんとは後期ソナタをリリース時期(70年代後半)に録音して欲しかったのだが。でも打鍵の強さはやっぱりあのポリーニ。「ボーナス」のライブ盤が、凄かった。

Bugaku Mandala Symphony Rumba Rhapsody

Bugaku Mandala Symphony Rumba Rhapsody

ナクソスの「日本作曲家選輯」の1枚。このシリーズの企画と片山杜秀氏の「ナイス仕事(解説)」に敬意をして。

  • 3) シマノフスキー ピアノ独奏曲集&ヴァイオリンとピアノのための作品集 (EMI)

Piano Works / Works for Violin & Piano

Piano Works / Works for Violin & Piano

ミハイル・ルディ(Mikhail Rudy)のソロ、ミシェル・ベロフとウルフ・ヘルシャーによる有名な『神話』を始めとするVn&Piano 作品。↓に書いたように、マストバイ。

  • 2) イェルク・デムス 「シューマン ピアノ独奏曲全集」(ARIOSO)

Complete Piano Works 4

Complete Piano Works 4

2006年はモーツァルト生誕250年だけではなく、ロベルト・シューマンの没後150年。で、当然のことながらデムスによるシューマンのピアノ独奏曲全集(13枚組)を取り上げないわけにはいかない。作品番号付き楽曲は全て、それ以外の曲も網羅されている。シューマン・イヤーに相応しいボックスセットだ。

  • 1) マックス・レーガー 室内楽曲全集 (Da Camera Magna DaCa)

でもベスト1はこれだな。23枚組のレーガー。一生楽しめるヴォリュームだ。amazon では見つからなかったので、ここを参照のこと。
実はまだ聴き終わっていないんだけど。レーガーの作品は、ちょっと晦渋で重いブラームス、と言ってもいいかもしれない。作品番号なしのピアノ五重奏曲は、ため息が出るほど感動した。


[マックス・レーガーの膨大な情報]