仏ソシエテ・ジェネラルの巨額損失事件に関連して、元トレーダー、ジェローム・ケルビエル/Jerome Kerviel の共犯と看做される人物が当局に身柄を拘束された。
ソシエテ関連会社のブローカーで、”Moussa Bakir”と呼ばれる男。やはりイケメンである。
Broker Moussa Bakir questioned over SocGen-sources [Reuters]
French police investigating a 4.9 billion euros ($7.2 billion) trading loss at Societe Generale are questioning a broker called Moussa Bakir to establish whether he knew about illicit trades by Jerome Kerviel, two sources familiar with the matter told Reuters.
Bakir works at a brokerage called Newedge but formerly known as Fimat. Newedge executed orders on behalf of Kerviel, the 31-year-old trader blamed by Societe Generale for massive unauthorised dealings.
ソシエテ巨額損失、仏当局が関連会社の1人を拘束 [NIKKEI NET]
フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラルの巨額損失事件で、仏捜査当局がソシエテの関連会社である取引仲介会社のブローカー1人を拘束したことがわかった。仏メディアが8日報じた。ソシエテは株価指数先物などの不正取引について元トレーダー、ジェローム・ケルビエル容疑者の単独行為と主張しているが、複数の人物がかかわっていた可能性が出てきた。
この取引仲介会社はケルビエル容疑者が不正に取引した株価指数先物を扱っている。捜査当局は、拘束したブローカーがケルビエル容疑者の不正を以前から知っていたとみており、同社を家宅捜索したもよう。
別のトレーダーを拘束、聴取と 仏大手銀の巨額損失問題 [CNN]
パリ市警の金融捜査当局が調べている。拘束の根拠は不明だが、同紙は元トレーダー、ジェローム・ケルビエル氏による権限を超えた不法取引を承知していた疑いがあるという。ケルビエル氏との関係の詳細を調べられているとみられる。
僕もジェロール・ケルビエルとの「関係」がとても気になるのだが。で、そのケルビエル氏、事件発覚後初めてAFPとの単独インタビューに応え、銀行の責任を訴え戦う意志を示したようだ。
「ソジェンのスケープゴートにされるつもりはない」、仏巨額損失の元トレーダー [AFP]
ケルビエル氏は、「わたしはソジェンから(1人で責任を背負わされるために)指名された。わたしにももちろん責任はあるが、ソジェンのスケープゴートにされるつもりはない」と語った。また、この問題における自身の役割に関する報道を「非常に耐え難い」としながら、現在の心境について、悲観的になってはいないと述べ前向きな姿勢を強調した。
ケルビエル容疑者:2007年にソシエテに14億ユーロの利益もたらす [ブルームバーグ]
仏銀ソシエテ・ジェネラルに巨額損失をもたらした元トレーダー、ジェローム・ケルビエル容疑者の未承認取引は、2007 年には14億ユーロ(約2170億円)の利益を同行にもたらしていた。事情に詳しい幹部2人が明らかにした。
ソシエテは1月24日に銀行業界史上で最悪のトレーディング損失について発表したが、ケルビエル容疑者の取引による利益については公表していなかった。同行は、損失はケルビエル氏が08年初めに積み上げた500億ユーロ規模の欧州株価指数先物ポジションの解消によって生じたとしている。
ソシエテ幹部が匿名を条件に述べたところによると、ケルビエル氏の取引による1月の損失は63億ユーロで、先の利益との差し引きで49億ユーロの損失となった。
世界は「ケルビエル予備軍」でいっぱい-業績連動ボーナスも誘因か [ブルームバーグ]
金融機関は不祥事を当局に報告せず穏便に処理することが多いため、自己勘定取引の状況を把握するのは難しいが、業界自主規制機関の米金融取引業規制機構(FINRA)によると、顧客資金の未承認取引で投資家が調停を求めたケースが昨年は174件あった。
文書偽造とコンピューターシステムへの侵入、背任容疑で取り調べを受けているケルビエル容疑者は警察に、トレーダーが許可されている上限を超えた取引をするのはよくあることだと語ったという。
ファイトだ、ケルビエル!
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