連休は音楽に浸ろう、とCD三昧。まずはミハエル・プレトニョフのショパン。
- アーティスト: プレトニョフ(ミハイル),ショパン
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2004/06/23
- メディア: CD
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1988年に録音された音源の24bitリマスタリング盤。プレトニョフの精妙なタッチを聴くのに不足はない。収録曲は、
- ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35「葬送」
- ノクターン第5番嬰ヘ長調op.15-2
- ノクターン第18番ホ長調op.62-2
- 舟唄 嬰ヘ長調op.60
- ノクターン第20番嬰ハ短調遺作
- ノクターン第13番ハ短調op.48-1
- スケルツォ第2番変ロ短調op.31
とくにソナタ2番。これが抜群にいい。低音を強調し聴き慣れぬ響きを引き出す第1楽章、技巧が冴える第2楽章、そして速めの葬送行進曲から一挙にフィナーレに突入する素晴らしい効果。しかもそのフィナーレが、絶妙なペダリングによって、非常に幻想的──というより幻惑的な音響になっている。この1分30秒足らずの音楽に陶酔を覚えた!
古今のピアニストによる名演・名盤に事欠かないショパンのソナタ2番であるが、このフィナーレを聴くだけでもプレトニョフ盤を手に入れる価値がある、と声を大にして言いたい。