HODGE'S PARROT

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プレトニョフの葬送ソナタ

連休は音楽に浸ろう、とCD三昧。まずはミハエル・プレトニョフショパン

ショパン:ピアノソナタ第2番

ショパン:ピアノソナタ第2番

1988年に録音された音源の24bitリマスタリング盤。プレトニョフの精妙なタッチを聴くのに不足はない。収録曲は、

とくにソナタ2番。これが抜群にいい。低音を強調し聴き慣れぬ響きを引き出す第1楽章、技巧が冴える第2楽章、そして速めの葬送行進曲から一挙にフィナーレに突入する素晴らしい効果。しかもそのフィナーレが、絶妙なペダリングによって、非常に幻想的──というより幻惑的な音響になっている。この1分30秒足らずの音楽に陶酔を覚えた!
古今のピアニストによる名演・名盤に事欠かないショパンソナタ2番であるが、このフィナーレを聴くだけでもプレトニョフ盤を手に入れる価値がある、と声を大にして言いたい。