http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20040722dde014040025000c.html
この毎日新聞の記事によると、破算の原因は書店経営の方ではなくて、親会社の不動産投資の失敗らしい。じゃあ、あの、「人間の終焉」（フーコー）ばりの「分析」をしている「文芸評論家」はなんなんだ。財務諸表も見ないで「企業」を「分析」できるのか？ 経済のことなんかまるでわかっていない、それこそ、思いつき＆牽強付会の「空虚」なアルケオロジーだ。
まあ、それはいいとして、ＡＢＣ復活してくれないかな。山形浩生氏が朝日新聞で書いているように、青山ＢＣって、何があるか予想がつかない本屋で、ホントに意外な本に出会えるところだったんだよな。最近はネットで情報が得られとはいえ、例えば少し前に青山店で買ったＬ・クラーゲス『宇宙生成的エロース』（田嶋正行訳、うぶすな書院）なんて本は、ＡＢＣをうろついてなかったら出会えなかったろうし。それと引越が控えていたので、本を買うのを手控えていたときに、同じく青山店で見つけてチェックしていた本があったんだけど、題名と著者を覚えていないんだよね、「棚（場所）」は覚えているんだけど（笑）。こんな本──ジュディス・バトラーとロス・マクドナルドを一緒に論じていた──は、オレ以外に買わないだろうと思って。
