HODGE'S PARROT

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パリ2010 ルーヴル美術館1


ルーヴル美術館(Musée du Louvre)には2日間行った。ミュージアム・パスを使用したのでチケットを買うのに並ばずにすんで、ちょっと疲れたら(腹が減ったら)、地下のショッピングセンター、カルーゼル・デュ・ルーヴルの食堂で食べたいものを自由に選んで食べた──僕はカジュアルなフランス料理とモロッコ料理を食べた。飲み物をつけても20ユーロで十分にお釣りがくる。そして食事をしてから、再びパスで美術館へ入場して見学した。
2日間とも彫刻を中心に鑑賞。ドノン翼から入って、目指すはミケランジェロの『瀕死の奴隷』。これを見るためにルーヴルに来たと言っても過言ではない。写真を撮りまくってFlickrにアップした。

ただ、これだけで(しかもミケランジェロの写真はこれで全部ではないのだが)、Flickrの今月の容量を超えてしまい、9月中は他の写真をアップすることができなくなってしまった。なので久しぶりに「はてな」を使って簡単に今回のパリ美術館めぐりについて備忘録のようなものを記しておきたい。
ルーヴル美術館では、今回は、なんといっても彫刻に魅せられた。やっぱり立体。ミケランジェロの『瀕死の奴隷』でも360度方向から見ると、いろんな見え方がしてくる。画集なんかでは正面ばかりの写真なので、実物を見るといろいろな「発見」があってとても面白かった──そう、すごく楽しかった!
たとえば、やはりルーヴルで有名なアントニオ・カノーヴァの『クピドとプシュケ』。

静謐でとても美しい。さらに横から見ると、二人の手の位置・その様子の優美さ、表現力が素晴らしい。

でも、これを後ろからみると……

また別の「雰囲気」が醸し出されてきて、ちょっと滑稽な感じがして、これはこれで楽しかった。

それに彫刻は古代ギリシャ・ローマの様式を踏襲している作品が多いので…なんといってもイケメンが多い。しかもヌードで。







それと…グレコ=ローマン・スタイルなので、何だか男同士でもつれ合っている作品も結構あった。これ↓なんて何しているんだろう? 大勢の観客の前でw


今回観た彫刻のなかで──ミケランジェロの『瀕死の奴隷』以外で──とくに個人的に興味を惹いた発見が↓のバッカスだ。

決してハンサムではないのだが、ドレッドヘアに楽器をもって踊っているこのバッカスに魅せられた。この表情がなんともいい。そしてその指の動き。今にも動き出しそうな感じがする。


このバッカス像はルーヴル美術館の画集やガイドブックではまったく紹介されていない(と思う)作品だが、こんな面白い作品に偶然出くわしたときの楽しさ。自分でこの作品を発見したという喜び。これこそが美術館めぐりの醍醐味だ。