11月7日に行われるアメリカ中間選挙において、保守系の『ニューヨーク・ポスト』紙は、民主党の上院議員ヒラリー・ローダム・クリントン氏の再選を支持すると社説で表明した。
CLINTON: 12 MORE YEARS [New York Post]
October 30, 2006 -- The Post today also endorses Hillary Rodham Clinton for re-election to the United States Senate.
Surprised?
Well, so are we - a little.
But, then, there really isn't much of a choice in this race.
Clinton has an insurmountable lead in the polls. She's worked hard the last six years, and it shows.
And the Republican candidate, John Spencer, isn't a credible alternative.
ヒラリー・クリントン氏がこれまでの6年間行ってきた精力的な活動を考えれば、共和党候補のジョン・スペンサー氏(John Spencer)は彼女の対抗馬としては見劣りする、と『NY Post』は主張。さらに今後6年もクリントン氏の「ニューヨーク州選出の上院議員として」の活躍を期待する、と記した。
もちろんヒラリー・クリントンと『ニューヨーク・ポスト』の関係を考える上で、メディア王ルパート・マードック氏に触れないわけにはいかないだろう。マードック氏は『ニューヨーク・ポスト』のオーナーである。
Conservative NY Post endorses Hillary Clinton [Reuters]
Murdoch's newspaper and television outlets including Fox News cable television were critical of Clinton's first Senate campaign in 2000 and of her husband's 1993-2001 tenure in the White House.
But Murdoch hosted a fund-raiser for Sen. Clinton in July and attended the former president's Clinton's Global Initiative in September, donating $500,000 to the charity and public policy project.
したがって、別に「サプライズ」じゃないね。
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米民主党のヒラリー・クリントン上院議員は31日、ニューヨークのシンクタンク「外交問題評議会」での演説でブッシュ政権の対北朝鮮、対イラン政策などを批判し、「北朝鮮との直接対話を避けることはできない」と米朝2国間対話の推進を求めた。
ヒラリー氏は北朝鮮が6カ国協議への復帰に同意したことを評価したうえで、これまでのブッシュ政権の対北朝鮮政策を「アメもムチもなく、悪い結果しかもたらさなかった」と批判。直接対話をしてこなかったことを「誤り」と位置づけた。
さらに「我々は北朝鮮を抑えるため、中国の善意に頼りすぎているように思える」と述べ、米国が主導権を握ることが必要だとの考えを示した。
ヒラリー議員は政府の対北外交について、「6年にわたり(北朝鮮に対する)見返りも懲罰もない政策を取り、悪い結果しか得られなかった」と指摘。その上で、「米国と北朝鮮の直接対話がプルトニウム型核爆弾と長距離弾道ミサイルの開発を阻止した」と語り、ブッシュ政権誕生前の対北政策は成果を上げていたと強調した。
イランの核問題についても「英国やフランス、ドイツに(イランとの交渉を)任せている間に(イラン国内で)過激主義者が台頭してきた」と述べた。
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リベラルの『ロサンゼルス・タイムズ』『サンフランシスコ・クロニクル』は、共和党アーノルド・シュワルツェネッガー知事の再選を支持。