HODGE'S PARROT

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「オンド・マルトノ」が凄い!

凄いのは、ウィキペディアの「オンド・マルトノ」の解説。是非ご覧あれ。


もう<神>だよ。英語版どころか独語版仏語版も遥かに凌ぐこの情報量。

オリヴィエ・メシアンの『トゥランガリーラ交響曲』をはじめ、アンドレ・ジョリヴェ、アルテュールオネゲル、マルセル・ランドフスキ、トリスタン・ミュライユ、さらには映画音楽にも触れている。素晴らしい。

とくにメシアンの『トゥーランガリラ交響曲』(1948)は、僕の大好きな楽曲のひとつで、以前いろいろなCDを聴きくらべたことがある。

「トゥーランガリラ」とはサンスクリット語に由来するもので、メシアンによると、それは愛の歌を意味すると同時に、歓び・時・運動・リズム・生と死への讃歌でもあるということだ。しかもその「愛」は小市民的喜びや昔の律儀な人たちの静かな幸福感などではなく、「あらゆるもの超越し、みちあふれ、思慮分別を失なわせる、無限の超人的な歓び」、つまり、トリスタンとイゾルデの媚薬によって象徴される愛である。


一枚選ぶとしたら、それはやはりエッサ・ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団のCDだ。とにかくクリアカットな演奏で、リズムのキレには舌を巻く。ピアノはポール・クロスリーオンド・マルトノはトリスタン・ミュライユ。

Turangalila Symphony / Symphony 3

Turangalila Symphony / Symphony 3


それと忘れてならないのが、以前も書いたトマ・ブロシュによる『オンド・マルトノのための作品集』(NAXOS)。これ一枚で「電子楽器」としてのオンド・マルトノサウンドを十分に堪能できる。官能的でありながら、なんとも奇怪な音。不思議な魅力を放つ楽器だ、オンド・マルトノは。

Music for Ondes Martenot

Music for Ondes Martenot