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欧州議会「ヨーロッパにおける同性愛嫌悪に関する決議」可決




欧州議会において、LGBTのための画期的な決議が採択された。

欧州議会「ヨーロッパにおける同性愛嫌悪に関する決議」可決 [GayJapanNews]

(フランス/ストラスブール)18日、欧州議会は賛成469、反対149、棄権41で「欧州における同性愛嫌悪に関する決議」を可決した(>>決議文日本語訳)。「同性愛者の権利に関するインターグループ」の委員らは、採択された決議を「同性愛嫌悪*1との闘いにおける重要なステップ」と見ている。


決議は、EUにおける同性愛嫌悪と性的指向に基づく差別を強く非難し、EU加盟国と将来の加盟国に対し性的指向に基づく差別の即時撤廃、性的指向に関係なく個人の人権を保障するよう求めるもの。

全てのEU加盟国におけるLGBTの現状を見ると、まだまだするべきことがたくさん残されている。性的少数者の権利を未だに“議論を呼ぶ話題”と見なす国が加盟国には存在し、EUレベルにおいてさえ、この性的少数者の権利問題が他の深刻な話題ほどには重要でないと考える人がいる。私たちはEUに対し、EU加盟国原則の厳守と、いかなる遅延、譲歩もなしに反差別と平等に関する合意の実現を行うよう求める。同時に私たちは欧州の機関に対し、性的少数者の権利問題は、人種差別、性差別、老人差別や障害者差別の問題と同等に重要であることを確認するよう求める。」


また GayJapanNews では、その決議文(”European Parliament resolution on homophobia in Europe”)の邦訳もされていて、それがとても素晴らしい内容なので、こちらもぜひ目を通してもらいたいと思う。


翻訳のご苦労をされた azusa yamashita 氏、ならびにこの記事を掲載してくれた 「GayJapanNews/ゲイジャパンニュース」 に深く感謝したい。インターネットの素晴らしさを、改めて実感した。
そしてブログやサイトを持っている人が、この記事に多く言及してくれることを望みたい。

*1:同性愛嫌悪(homophobia)は、同性愛(homosexuality)、女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーLGBT)の人々にとって人種差別、外国人嫌悪、ユダヤ人排斥主義や性差別と同様の偏見に基づいた差別による不合理な恐怖、嫌悪と定義されるものである