http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/news/20041010k0000m060123000c.html
最近(といっても2月か)復刻した別冊宝島の『わかりたいあなたのための 現代思想・入門』を「ある種の青春小説」のように懐かしく読んだのだが、この本に書いてあるような「思想シーン」ていう、ちょっと軽薄な「流行」も、それはそれで楽しい思い出だな。
ぼくの若い友人が、「知がファッションになって、すごく過ごしやすくなった時代」だと、現代の特徴を語っていた。かれはロックを聞きこみ、狭い意味でのファッションにも気を配っている好青年だが、知というものが、なにか特別な権威をもったものではなく、ロックやファッションやマンガなど、いろいろな「楽しみ方」のひとつになったということ自体は、知の健康のためにもよいことだろう。