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厚生長官、養子問題でゲイ教会へ打診

一方で同性結婚禁止の憲法修正を動議に掛けながら、もう一方でゲイ団体への接触を図る──ブッシュ政権は複雑怪奇だ……いや、あたりまえか。

Gay church advises on U.S. adoption policy [Gay.com]

記事によると、トミー・G・トンプソン厚生長官(Secretary of Health and Human Services)は、ゲイ&レズビアンで構成されるMetropolitan Community Church (MCC)に対し、アメリカにおける養子問題の会議(AdoptUSkids Summit)への招待、並びに、養子問題におけるMCCの主導的な役割を促する手紙を送付した。

MCCは1968年に設立された世界で最も大きなゲイ団体の一つ。300もの教会を有し、メンバーは43000人、22カ国にブランチがある。

厚生長官の手紙に対し、MCCのペリー氏は、その応答としてブッシュ政権に対するいくつかの提案を示した。例えば、

  • 同性愛の「両親」は、異性愛の「両親」と比べ、スキル上何の問題もないことがリサーチで明らかになっていること。
  • 同性愛の親(家族)を敵視することをやめること

その上でペリー氏は、今回のブッシュ政権のゲイ団体への「接触」を「ポジティヴなもの」として評価している。

また、ブッシュ政権によるMCCへの「接触」は、今回が初めてではないことも明らかになった。それは2003年の10月のことで、ちょうどブッシュ大統領が最初に同性結婚への反対を表明した時期にあたる。つまり、このときも、アンチ・ゲイ政策を表明する一方で、ゲイ団体へコンタクトを取っていたというわけだ。もちろん、このブッシュ政権のゲイ団体への「接触」は公式には発表されていない。