Stephen Costello の歌う、ジョアキーノ・ロッシーニ/Gioachino Rossini 作曲『スターバト・マーテル/Stabat Mater』を何度か聴いていたら、すっかり耳になじみ気に入ったので、買ってきた。カルロ・マリア・ジュリーニ指揮&フィルハーモニー管弦楽団、カティア・リチャレッリ(ソプラノ)、ルチア・ヴァレンティーニ・テラーニ(ソプラノ)、ダルマシオ・ゴンザレス(テノール)、ルッジェーロ・ライモンディ(バス)。
- アーティスト: Carlo Maria Giulini,Gioachino Rossini,Philharmonia Orchestra & Chorus,Katia Ricciarelli,Lucia Valentini Terrani,Dalmacio Gonzalez,Ruggero Raimondi
- 出版社/メーカー: Dgg
- 発売日: 2007/01/12
- メディア: CD
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実は……ロッシーニのCDを買うのは初めてだった。いや、カラヤンの「超有名」管弦楽集に《モルダウ》なんかと一緒に《ウィリアム・テル》序曲が入っていたり、イケメン・バリトン歌手ディミトリー・ホロストフスキーのアリア集には《セビリアの理髪師》なんかが入っているけれど、それらはロッシーニの音楽目当てではなかったしな。自分がいかに「ドイツ音楽至上主義者」であったことを痛感した次第。
音楽は、もちろん素晴らしかった。感激した。というかこれほどまでに劇的でまるでオペラのような《悲しみの聖母》に衝撃を受けたというか。ちょうどモーツァルト、フォーレ、デュリュフレの『レクイエム』の後に、ヴェルディの壮麗な同名作品を聴いたときのように、ペルゴレージ、シマノフスキ、プーランクの静謐な作品しか知らなかった耳には、凄く新鮮で驚きだった。
宗教音楽は奥が深く、そしてイタリア音楽も間口が広いな、と思った。