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ジョシュア・ベルの室内楽集



French Chamber Music

French Chamber Music


アメリカのヴァイオリニスト、ジョシュア・ベルJoshua Bell、b.1967)を「主役」に置いた二枚組の室内楽集。元々は別々にリリースされていたCDを「フランスもの French Chamber Works」──フランクはベルギーの作曲家だが──という括りでまとめたものだ。ショーソンラヴェルは聴いたことがなかったので購入。
共演はジャン=イヴ・ティボーデ/Jean-Yves Thibaudet(Piano)、スティーヴン・イッサーリス/Steven Isserlis(Cello)、タカーチ弦楽四重奏団/Takács Quartet。

収録曲は以下。

フランス・ヴァイオリン・ソナタフランキストの僕にとっては、フランクのヴァイオリンソナタはそれなりに聴いていて、ぱっと思いつくところでは、古くはパールマンアシュケナージ(60年代の録音だからさほど古くはないか)から、シュロモ・ミンツブロンフマン、最近ではヨシフ・イワノフ&ダニエル・ブルーメンタールの演奏が印象の残っている。「音だけ」を聴くならば、そうだな、やっぱりベル&ティボーデ盤よりも上記の三枚のCDのほうが好きだけれども、でも、オリジナルジャケット(→)を見ながら彼らの演奏姿を想像し、フランクの特有の情熱を内に秘めた音楽を聴いていると、他の演奏を凌駕する出来なのではないか、と思ったりする──純粋音楽にとってもイメージは大切かもしれない。まあフランクの曲は、それ自体とてもよく書けているので、余程テクニックに難がないかぎり、ある程度の感興を与えてくれる稀有な作品であるのだけれども。

ショーソンの「コンセール」は、「音だけ」でも素晴らしい出来だと思う──もともとこの曲を目当てでCDを買った。フランク譲りのリリシズムとセンチメンタリズム、そしてエロティシズムが何とも言えず、精妙な響きに耳を奪われる。とくに第2楽章《シシリエンヌ》は耽美という形容がこれほど相応しいものはない。一方、終楽章ではその熱を帯びたドラマにエキサイトしまくり。編成が変わっているのであまり演奏・録音がないけれど、この曲は、いい。


[Joshua Bell Official Website]

Romantic Violin ジョシュア・ベルの楽器について。

若い頃は、ストラディヴァリウスの「ギター・シャープ」(Chanot-Chardon)と呼ばれる独特の楽器(角のない丸い胴を持っている)を使っていたが、その後、ストラディヴァリウスの「トム・タイラー」(Tom Taylor)を使用していた。その後、1713年製のストラディヴァリウスギブソン」を手に入れるために「トム・タイラー」を手放し、500万ドルともいわれる代金を払って、「ギブソン」(Gibson ex Huberman)を購入した。弦は長らくトマスティック社製のドミナントのGDA線に、ゴールド・ブラカットの0.26ミリE線を張っていたが、「ギブソン」を使うようになった時期に同社からインフェルドの青と赤のシリーズが発売され、赤のGD線に青のAE線を張るという組み合わせにしていることが多いようである。




ウィキペディアより

[Thomastik-Infeld]

Thomastik Infeld Violin Strings (Blue Set) Thomastik Infeld Violin Strings (Red Set)


それにしても Amazon.com って上記のトマスティック・インフェルト社製の弦だけではなく、ヴァイオリン本体も売っているんだな。

Cecilio CVN-400 Satin Finish Flamed Full Size 4/4 Orchestra Violin with Case and Accessories Full Size Violin 4 X 4 with Case - Metallic Blue






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