先日のエントリー「タブロイドvs.ガーディアン BPブラウンCEO辞任続報」は、どうやら『ガーディアン』紙の完全勝利で決着がついたようだ。id:nofrillsさんがこの件について素晴らしく丁寧に解説されている。
絶対読むこと。(nofrillsさん、ありがとうございます)。
もちろん僕の気分は、nofrillsさんに倣って、ザ・スミス/The Smithsの≪Sweet and Tender Hooligan≫だ。
Broadcasters shun Chevalier story 〔Guardian〕
"It's nothing glamorous. It's not Rebecca Loos or David Beckham. Lord Browne means absolutely nothing to 90% of the British public," Mr Clifford added.
BPボスの辞任をめぐるメディアの動き(メイル惨敗) [tnfuk]
英国ではSection 28が廃止(2003年)され、civil partnershipが導入(2005年)され、差別禁止法もできた。んな状況で「誰かがゲイであること」にニュースバリューはないし、そういうのを「ニュース」とすること自体が深刻に問題行為だ。だから「株主利益のため」と言いつくろって、彼氏に大枚はたいて、ボス氏の差止請求が通らなかったことで記事を印刷して、さあこれからまだまだひっぱりますわよと鼻息荒くしてみたのだが、そもそもボス氏がゲイだということは別にニュースでもなかった(隠してはいなかった)。さらにボス氏は世間一般では「誰、それ?」だった。つまり彼がゲイだろうとヘテロだろうとほんとにどうでもいい。そのうえ彼氏はそのへんの一般人。ますますどうでもいい。なのにプレスコットが秘書と不倫してたとかいうネタと同じくらいに一般の人たちにアピールするだろうと判断したメイルが自滅しただけだ。という感じで、ガーディアンが「ぷぎゃー」ってやってるのが目に浮かぶ。
"There is not much to this story now. The irony for the Mail on Sunday is that their exclusive is now just bare bones. Gay stories are just not appealing to the masses it seems - unless Jeff reveals he's had an affair with Elton John or something then I don't think his story has much legs.
nofrillsさんの言うとおり、『ガーディアン』のライティング(仏エクリチュール)は最高だ! 「ジェフ・シェバリエ君、ゲイ・ストーリーを売り込むなら、エルトン・ジョンあたりとの情事じゃなくっちゃね」と来たもんだ(爆笑)。
ザ・スミスのビジュアルも独特だった。モリッシーとラフ・トレードのアートディレクターであったジョー・スリーがデザインしたアルバムやシングルには、彼ら自身の姿は一切登場せず、その代わり二色刷りで映画やポップスのスターが印刷されていた。カバーに起用されたのはモリッシーの興味の対象で、例えば古い映画やカルト映画のスター(ジャン・マレー、ジョー・ダレッサンドロ、テレンス・スタンプ、ジェームズ・ディーン)や、1960年代のイギリスのポップアイドルなど、ほか古い映画や雑誌のモデル不明の写真から採用されていた。
また1980年代のイギリスなどではニューロマンティックに代表されるような、エキゾチックなファッションにとりつかれたバンドや雑誌(The Face や i-D など)が多かったが、ザ・スミスはただのシャツにただのジーンズという普通の服でステージに上った。モリッシーはほかにも小道具、たとえば偽物の補聴器、分厚い縁のメガネ、ズボンの後ろに挿したグラジオラスの花束などを持って登場する事もあった。(ウィキペディアより)
As a teenager, Dallesandro supported himself by nude modeling and prostitution, and appeared in at least one gay pornography film. Interviewed in later life, Dallesandro said: "My hustling days were more about trying to take care of myself. Having met those people kind of calmed me down. They showed me a different part of life. My attitude was that it widened my life experience... I realized later that I was looking for a father figure and someone to love me." It has been suggested that the young hustler 'Ned' who appears in Martin Duberman's memoir Cures is Dallesandro.
Dallesandro met Andy Warhol and Paul Morrissey in 1967 while they were in the midst of shooting The Loves of Ondine, and they cast him in the film on the spot.(Wikipedia より)
[Joe Dallesandro&Flesh (1968)]
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デビューアルバム『Smiths』のジャケットカヴァーは、アンディ・ウォーホル製作の映画『フレッシュ/Flesh』(監督はポール・モリセイ)で、ハスラーを演じたジョー・ダレサンドロの写真がクリップされている。もちろんモリッシーのアイデア/デザインによるものだ。
The sleeve for The Smiths was designed by Morrissey. It features American actor Joe Dallesandro in a cropped still from Andy Warhol's 1968 film Flesh.(The Smiths (album))
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さあ陪審員の皆さん もう聞いていただくことはありません
ただ判決のその前に
この”母を求めるような”瞳をご覧ください。
君がいるから生きていられる
君は僕の愛しい人 君こそ僕の愛
≪スウィート・アンド・テンダー・フーリガン≫(『ラウダー・ザン・ボム』より、小林政美 訳)
The Smiths - The Queen is Dead (Live)
Charles, don't you ever crave to appear on the front of the Daily Mail, dressed in your mother's bridal veil
BPボスの辞任をめぐるメディアの動き(メイル惨敗)[tnfuk] より
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みんながじろじろ見つめるのなら
じろじろ見つめればいい
ぼくにはよくわからないし
まるで気にもならない
いい分け前にあずかっているんだ
だから仲良くつるんで
ぼくははっきりと自分の権利を主張する
ぼくは息の根が止まるまで闘い続ける
やつらがきみの髪の毛一本にでも触れようとしてきたら
ぼくは自分の息の根が止まるまで断固闘う
≪HAND IN GLOVE/ハンド・イン・グローブ≫*1
(『モリッシー詩集』より、中川五郎 訳、シンコーミュージック) p.37-38
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IN THE MIDST OF LIFE WE ARE IN DEBT ETC!
”Sweet And Tender Hooligan”
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