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タブロイドvs.ガーディアン BPブラウンCEO辞任続報



『週120ポンドで暮らすロンドン生活術』(太田出版)の著者である、id:nofrillsさんが、英BPトップのブラウン最高経営責任者辞任に関して、興味深い指摘をされているので紹介したい。
今回の辞任劇の発端となったタブロイド紙『デイリー・メイル(サンデー・メイル)』(アソシエーテッド・ニュースペーパーズ社)が、ブラウン氏の交際相手だったカナダ人男性ジェフ・シェバリエ氏に、多額の「取材報酬」──生活費までもだ──を支払っていたということだ。『ガーディアン』紙が報じている。


タブロイド報道とBPトップの辞任と「彼氏」への変な支払い [tnfuk]

Paper paid substantial sum for Browne story
Owen Gibson and Ian Cobain
Thursday May 3, 2007
http://www.guardian.co.uk/oil/story/0,,2071114,00.html


つまり、ボス氏の「彼氏」について熱心な報道を繰り広げていた右翼タブロイドのひとつ、デイリー・メイルの日曜版のサンデー・メイル(ロンドンのイヴニング・スタンダードとも同じグループ)が、その「彼氏」にたっぷりとカネを払っていたというのだ。


ガーディアン記事いわく、メイルは取材報酬を支払っただけでなく、「彼氏」が外国に行く費用も負担していた。何でも自身の主張を固めるための証拠を集める必要があって旅行していたのだそうだ。完全に意味不明だ。さらに、「彼氏」はボス氏と別れたあといろいろ大変で仕事ができなかったので、今年1月からの「彼氏」の生活費は、メイルが出していた。


現在では、「ガーディアン対メイルの戦争」になっているらしい。この「新たな事件」の経過についても注視していきたい。

『ガーディアン』によれば、ジョン・ブラウン氏は、CEOを辞任したものの、BP社には残るようだ。

Browne back at his BP desk the day after quitting [Guardian]

John Browne was back at his desk at BP headquarters yesterday despite standing down as chief executive after lying in the high court about a personal relationship and even though he was braced for further unpleasant revelations this weekend.


Britain's top oil man has been given space by the company to organise his future. He received a vote of confidence yesterday from Apax, the private equity firm where he still holds a supervisory position, though there is a question mark over whether another, Goldman Sachs, will dump him.

今後も nofrills さんの鋭い視点によるUK情報を欠かさずチェックしていきたい。

改訂新版 週120ポンドで暮らすロンドン生活術

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