HODGE'S PARROT

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Paris

ルーヴル美術館の(ほとんど)最後の時間

今回のパリ旅行、わりと余裕があったのでルーヴル美術館の閉館間際の様子も「見学」してみた。 午後5時45分。閉館15分前の美術館内。職員の人たちが集まって閉館の準備を──これ以降、そちらへはいけませんよ、と。それにしてもアルチンボルドの傑作4点が揃っ…

サン・ルイ・アン・リル教会

パリのサン・ルイ島にある、サン・ルイ・アン・リル教会(Église Saint-Louis-en-l'Île)。1664年から1726年にかけて建造されたフランス・バロック様式の教会。 Flickr のサン・ルイ島周辺の写真→ http://www.flickr.com/photos/hodge999/sets/7215763160149…

鉄とガラスの建物と装飾品売買のグラン・パレ

共和制になってからのパリは、78年、89年、そして1900年と万博の開催を続け、1889年のエッフェル塔に象徴されるように、次第に恒久的な建築が造られるようになる。 1900年の万博では、美しいガラス屋根のグラン・パレが、世界の美術と装飾芸術の展示館として…

サン・メリ教会

ポンピドゥー・センター、IRCAM、イゴール・ストラヴィンスキー広場などのモダンなパリを象徴する場所に、なんとなく古びたサン・メリ教会(Église Saint-Merri)は建っている。 フランボワイヤン・ゴシックの教会堂は1612年に完成したが、小塔の鐘は1331年…

形態とは…ウィトルウィウスから上野千鶴子まで

五十嵐太郎の『現代建築に関する16章 〈空間、時間、そして世界〉』では、その冒頭、建築に関するキーワードとしての〈形態〉と〈機能〉の関係について、これまで語られてきた「まとめ」からスタートする。シカゴ派の代表的建築家であるルイス・サリヴァン(…

ジャン・ヌーヴェルのアラブ世界研究所

私は、もちろん自分が手品師だとは思っていないが、私が創造しようとする空間は解読できない空間であり、ひとが目で見ているものの精神的延長となるような空間でもある。 ジャン・ヌーヴェル──『les objets singuliers 建築と哲学』より*1 パリで最も魅力的…