HODGE'S PARROT

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鉄とガラスの建物と装飾品売買のグラン・パレ



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共和制になってからのパリは、78年、89年、そして1900年と万博の開催を続け、1889年のエッフェル塔に象徴されるように、次第に恒久的な建築が造られるようになる。
1900年の万博では、美しいガラス屋根のグラン・パレが、世界の美術と装飾芸術の展示館として、プティ・パレはフランス美術の展示館として建築された。この万博の来場者を受け入れる鉄道駅だったのが現在のオルセー美術館だ。



「万国博の時代、鉄とガラスから近代建築へ」(pen BOOKS『パリ美術館マップ』より) *1

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そういえばまだグラン・パレ(Grand Palais)の写真を撮ってなかったな…と思いながら側を通ったときに開催されていたのが、第26回「Biennale des Antiquaires(アンティーク・ビエンナーレ)」だった。といっても、どういう催しなのかも知らず、時折、正面に高級車が止まりVIP専用口から人が入っていくのが見える。トランシーバーで連絡を取り合っている黒服のセキュリティの人たちが何人も立っている。でも一般の人も入場できそうなのでチケット売り場に並んだら…え、30ユーロもするの、ま、仕方がないか。ゲートで厳しいセキュリティ・チェックを受けて(ま、サント・シャペルでもそんな感じだからな)やっと入場。
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
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Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris

やっぱり鉄とガラスでできたドームは美しいな、と思いながら写真を撮りまくっていたときにやっと理解した──このアンティーク・ビエンナーレ展は、グラン・パレが本来の目的で建てられた展示会そのものなんだ、と。

光の宝石箱に収められた宝物。1956年に始まったアンティーク・ビエンナーレは、常に、コレクターや一般の人々に、並外れて優れた芸術作品や工芸品を紹介することをモットーとしてきました。その評判にふさわしくあるために、世界中のもっともすぐれた骨董商や美術商の中なから選ばれた出展者だけが出展できます。巨大なガラス張りのスペースが独特の雰囲気を作り出すグラン・パレは、骨董品や美術品、宝飾品の価値を際立たせるには理想的な場所です。



アンティーク・ビエンナーレ 2012年 9月 14日 〜 2012年 9月 23日 [フランス観光開発機構]

XXVIth Biennale des Antiquaires


なるほど。そんなことを思いながらカール・ラガーフェルドが内部装飾を担当したグラン・パレの内部の各展示を(ちなみにそのときの僕の服装はユニクロとGAPとアバクロで適当。でもカメラはいちおうフランクフルト空港では税関できちんと申告すべきシロモノw)見回した。
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris

でも、やっぱりグラン・パレ自体──建築としてのグラン・パレのほうが僕には興味を惹くな。
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris
Grand Palais - グラン・パレ, Paris

Grand Palais - グラン・パレ, Paris



ちなみに退場時もバッグの中を開けさせられて、いろいろとチェックを受けた。



グラン・パレの写真はFlickrにまとめてある→ http://www.flickr.com/photos/hodge999/sets/72157631656312161/

*1:

ペンブックス2 パリ美術館マップ (Pen BOOKS)

ペンブックス2 パリ美術館マップ (Pen BOOKS)