HODGE'S PARROT

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米ヘイト・クライム法、同性愛者も保護対象へ



ゲイの大学生マシュー・シェパード(Matthew Shepard、1976 - 1998)さんがワイオミング州ララミーで惨殺されてから11年。アメリカで性的指向を理由にした暴力がヘイトクライム法の適用範囲になる。


CBSの記事によれば、今回のヘイト・クライム法拡大(マシュー・シェパード法/[http://en.wikipedia.org/wiki/Matthew_Shepard_Act:title=Matthew Shepard Act])は、キング牧師──マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの暗殺による1968年以来の大規模な法改正だという。


[http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009102300606:title=同性愛者保護の法案可決=「憎悪犯罪」の適用対象に−米上院] [時事通信]

米上院は22日、同性愛者の保護を目的に、人種や宗教などを理由に殺害したり暴行を加えたりする「憎悪犯罪」(ヘイトクライム)の適用対象に、同性愛者への偏見に基づく犯罪を加える法案を賛成68、反対29で可決した。下院も既に同法案を可決。オバマ大統領の署名を経て成立する。
 同性愛を理由に攻撃対象にすれば、憎悪犯罪として処罰される。
 同性愛を理由に殺害された大学生の遺族らが基金を設立し、同性愛者の保護に向けた法律の制定を呼び掛けていた。ブッシュ前大統領はこれに反対していたが、オバマ大統領は法案に署名する考えを表明している。


YouTube にはマシュー・シェパードさんの母親であるジュディ・シェパードさんの動画があった。彼女は殺された息子の思い出を語っている。ヘイトクライムとはいったい何であるのか。
10 Years After Matthew Shepard's Murder




ナンシー・ペロシ下院議長(民主党、イタリア系、ローマ・カトリック)は語った。アメリカ人は誰であろうとも──その人は誰であろうとも、その人がどのように見えようとも、その人がどんな信条を有していても──迫害や暴力に曝されてはならない、と。ペロシ議長は就任以来、ヘイトクライム法制定に尽力してきた。
彼女はさらに付け加えた。ゲイの大学生マシュー・シェパードが殺害されてから11年も経ってしまった。今回の法には彼の名前が刻印されている、と。

"No American should ever have to suffer persecution or violence because of who they are, how they look or what they believe," said House Speaker Nancy Pelosi, D-Calif., noting that hate crimes legislation has been on her agenda since she first entered Congress more than two decades ago.


She added that it's been 11 years since the gay Wyoming college student Matthew Shepard, whose name was attached to the legislation, was murdered.


マシュー・シェパードの死から10年以上経った。この悲劇の出来事を絶対に風化させてはならない。風化させはしない。絶対に。

Memoirs Of Matthew Shepard