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イラク、イスラム主義者が130人以上のゲイを虐殺



イラクのバグダットでイスラム主義者のグループ/民兵組織によるゲイ男性の虐殺が相次いでいる。その手口は、インターネットのゲイ・サイト/チャットを利用して犠牲者を誘きだし、誘拐し、拷問を加え、殺害するというものだ。『ガーディアン』が凄惨な写真とともに報じている。


例えば Abu Hamizi という人物は、ゲイのウェブサイトで、友人を求めるゲイを装って「ゲイの犠牲者」を探し出す──コンピューター・サイエンスを学んだ Abu Hamizi はイスラム教の伝統的な服を着て、何時間もゲイ・チャットルームを彷徨う。そして、犠牲者を炙り出し、虐待を加え、神の名のもとに殺す。"We make sure they know why they are being held and give them the chance to ask God's forgiveness before they are killed."
Abu Hamizi のグループおよび同様のイスラム主義者の組織により、130人以上のゲイのイラク人男性が虐殺された。

息子を殺害された Azhar al-Saeed さんは語る。”私の息子はイスラム教の教理に従っていませんでした、でも、とてもいい子でした”。母親の Azhar al-Saeed さんのもとに、血の飛び散ったメモが届いたのは、息子が誘拐されてから三日後のことだった。その血は、もちろん彼女の子供のもので、死体の場所が記されていた。警察とともに母親は遺体を探し出した。遺体にはグロテスクなまでの残虐な拷問が加えられていた──肛門は接着剤で縫合されており、性器が切り取られていた。”その凄惨な光景を、私は一生忘れないでしょう” Azhar al-Saeed さんは述べた。

いったい、どんな宗教が、母親に対するこのような仕打ち認めているのか。

Homosexuality was not criminalised under Saddam Hussein – indeed Iraq in the 1960s and 1970s was known for its relatively liberated gay scene. Violence against gays started in the aftermath of the invasion in 2003. Since 2004, according to Ali Hali, chairman of the Iraqi LGBT (Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender) group, a London-based human-rights group, a total of 680 have died in Iraq, with at least 70 of those in the past five months. The group believes the figures may be higher, as most cases involving married men are not reported. Seven victims were women. According to Hali, Iraq has become "the worst place for homosexuals on Earth".

サダム・フセイン統治下のイラクでは同性愛は処罰の対象となっていなかった。実際に、1960年代から70年代にかけて、イラクのゲイ・シーンは比較的解放されていた。ゲイへの迫害が起こり始めたのはイラク戦争が勃発した2003年以降だという。
ロンドンに設立された人権団体 Iraqi LGBT によれば、犠牲者は680人にのぼり、そのうち70人が最近5ヶ月間に殺害されている。女性も7人が犠牲になっている。

アメリカ軍撤退後、イラク政府はどのようにして弱者のマイノリティ・グループを保護することができるのか──ゲイに対する残虐行為は、その一つの鍵になるポイントだと『ガーディアン』は指摘している。